大手コンビニ3社といえば、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートである。2016年まではそれに続く形で「サークスKサンクス」が存在したのだが、現在はファミリーマートに吸収合併され、既存の店舗はファミマへと変貌している。
実は都内には、まだ1店舗だけサークルKサンクスが存在している。最近ネット上で話題になり、「ファミマ化に抵抗した?」との噂が広まったのだが、それは本当なのだろうか? お店に行って話を聞くと、意外な事実が判明した。
・古き街
都内最後の店舗は東京のディープスポット、吉原にある。この界隈は、いわゆる東京の下町で、古い飲食店が長らく営業を続けている。都心部では見かけない「ポプラ」があったり。
ポプラグループのコンビニ「スリーエイト」があったりと、独特な街の進化を遂げている。サンクスが都内で最後まで残ったのも、そんな街の影響だろうか。
・貼り紙に意外な事実が!
住所地に行ってみると、たしかにサンクスがある。久しぶりに見る看板に何だか気持ちが落ち着く。
入店した段階で、店先に閉店の貼り紙等は見当たらなかった。もしかして、閉店というのもただの噂かな? スタッフに聞いてみようと思ったら、はからずもちょうど貼り紙を入口側の窓に貼ろうとしていた。
それを見てみると、次のようにある。
「閉店、移転のお知らせ 永らくご愛顧頂きました、サンクス吉原店 11月20日20時をもちまして誠に勝手ながら 閉店させていただきます」
やはり噂は本当だったのか。それにしても、気になるのは「移転」の文字だ。まさか、移転してサンクスを続けるとか? そう思いながら、続きを見ると、さらにこうある。
「尚、新たにファミリーマート台東吉原店として 12月8日 土曜日 向かい側の店舗において スタートいたします」
え、向かい側? 店なんかあったか? そう思って通りの方を見る。すると……
振り返れば、建設中の店があるッ!!!!
目の前の店に移転! ファミマとして再スタートを切る予定だ。
・閉店の理由
閉店・移転のお知らせを貼っていたのは、そのお店のオーナーだった。話を聞くと、現在のお店は手狭で、フライヤーを設置することができなかったそうだ。向かいの建設中のお店に移り、それらホットスナックにも対応予定とのこと。
ちなみに「ファミマ化を拒んだってのは本当ですか?」と尋ねると、「違いますよ」と優しく応えてくれた。現在までサンクスだったのは、「たまたま」とのことである。という訳で、12月8日には向かいの新店舗でファミチキが食えるようになるぞ~!
・今回紹介した店舗の情報
店名 サークルKサンクス 吉原店
住所 東京都台東区千束4-30-2
営業時間 24時間
※ 営業は2018年11月20日20時まで
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]