最近は、お金さえ払えば一般人が南極に観光旅行に行けるご時世になった。しかしながら、1年の大半が氷に包まれた南極は、やはり未知の世界に近いと言えるだろう。

さて、そんな極寒の地で研究のため調査にあたる学者が、驚きの画像をSNSに投稿して話題になっているので紹介したい。なんと「マイナス70度の世界で料理してみた」というのである。

・南極で調査にあたる研究チーム

米情報サイト『boredpanda』によると、南極のコンコルディア基地で調査に精を出す合間にユニークな画像をSNSに投稿したのは、氷河学者にして天体生物学者との肩書を持つCyprien Verseux(サイプリエン・ヴェルソー)さんという男性だ。

真冬だとマイナス80度に達することもある南極で、温暖な地域と同じような生活を送ることはもちろん不可能である。そのような究極の世界では空気も薄く、景観も荒涼としているとのこと。彼をはじめとする研究員は、他の惑星に住んでいるような気分になることもあるらしい。

・マイナス70度の世界で料理したら……

そして、研究チームに配給される食糧のうち生鮮食品は冬の初めに食べ尽くしてしまうため、残りのほとんどが冷凍食品となる。そこで自然の冷凍庫を使おうと言わんばかりに、食料が入った容器を外に出しておくのだとか。

そういった厳しい南極での生活に少しでもユーモアを持たせようとしたのか、サイプリエンさんは「マイナス70度の世界で料理したらこうなった!」という一連の画像をTwitterに投稿している。フライパンで炒めた卵らしき食材を皿に移す途中で凍りついてしまった画像など、一体何秒でその状態になるのか聞いてみたい。

・まるで店頭にあるメニューのサンプルみたい!

その他にも、ボウルからパスタをフォークですくった状態で凍ってしまった画像があるのだが、まるで店頭にあるメニューのサンプルのようではないか。フライパンの上で卵を割ったら白身が垂れた状態で凍っていて、宇宙空間で重力に逆らっているかのようにも見えるから面白い。

筆者は、「マイナス70度で料理するのはさすがにムリでしょっ」とツッコミを入れたくなってしまった。だが、それでもナカナカ目にする機会がないだけに、自分で体験することはないだろう南極での暮らしを垣間見られて興味深い画像の数々となっていた。

参照元:Twitter @Cyprien Verseuxboredpanda(英語)
執筆:Nekolas

▼料理した食材を皿に移そうとしたら……

▼まるで店頭にあるメニューのサンプルみたい!

▼卵が重力に逆らっているかのよう!

▼ヌテラ(ヘーゼルナッツペースト)もこの通り!

▼これはハチミツかな!?