2018年10月10日──。もしかしたらこの日は後に「カレー革命の日」として日本人の記憶に刻まれることになるかもしれない。なぜならば「カレーはナン派かライス派か」という調査で “ナン派” がまさかの大勝利を収めたからである。

確かにナンはウマい。個人的にもナンの方が好みかもしれない。だが、インドならばともかくここ日本で “ナン派” が “ライス派” を上回る日が来るなんて……! むしろ、インド人も逆にビックリする調査結果ではなかろうか?

・まさかのナン勝利!

6月1日から9月30日までの4カ月間に渡り、Webサイトとカレーショップ50店舗で投票を受け付けていた今回の調査。お題はそのものズバリ「カレーはナン派かライス派か」というシンプルなものである。

冒頭でもお伝えした通り、結果は1307票を獲得した “ナン派” が、300票以上の差をつけてライス派に勝利した。ナンに投票した人からは「ナンを食べるためにインドカレー屋さんに行ってる」「外でも家でもカレーの時はナンを食べたい」と熱烈なコメントが寄せられているという。

それにしても、まさかライスが敗れる日が来るとは……。確かにナンは美味しいが、家庭で食べられるポピュラーなメニューではないし、それこそ専門店に足を運ぶ必要がある。ナンはいかにして市民権を獲得したのだろうか

・ライス派の復権は?

この件について調査してみたところ、少なくとも15年前あたりからナンを学校給食として採用する地域もあったようだ。こうした地道な普及活動が、今回の結果に結びついた一因ではあるのだろう。ただなんだろう、この「負けちゃいけないものが負けちゃった感」は……?

例えるならば、千代の富士が貴花田に敗れてしまったような、長州力がグレート・ムタに敗れてしまったような、3位のロッテが日本一に輝いてしまったような “掟破り感” がある。それほどライス派の敗北はショッキングな出来事……いや、事件と言って差し支えあるまい。

とにもかくにも、2018年の日本では「ナン派がライス派を上回っている」という調査結果が出た。おわかりの通りナンはメチャメチャ美味しいので、ライスの復権も簡単ではないだろう。ナンとライスが切磋琢磨し、より美味しいカレーが食べられることを期待したい。

参照元:カレーはナン派かライス派かプロジェクト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼ナン強し!