洗濯乾燥機。縦型よりも、節水力・乾燥力に優れたドラム式を選ぶ人もいるだろう。だが、子供やペットが閉じ込められてしまう事故には十分に気を付けなければならない。
ある女性も、子供が洗濯乾燥機の中に閉じ込められてしまったそうだ。女性は「思い出すのも恐ろしい」と述べながらも、注意喚起のために自身の体験談を Facebook に投稿した。
・閉じ込められた子供の声は聞こえてこなかった……
米カンザス州に住むリンジー・マクアイヴァーさんは、壊れた洗濯機をドラム式洗濯機乾燥機に買い替えた。ただ「新しくて、良さげ」だからと、その機種を選んだという。2人の子供に「洗濯機には触らないように」と何度も言い聞かせながら、地下室に設置した。
それから数日後の朝、夫妻は4歳の息子の泣き声で目を覚ました。最初、大泣きする息子が何を訴えているか、リンジーさんは全く分からなかった。すると一緒にいた夫が、ベッドから飛び起き、急いで階段を駆け下りた。その時、ようやくリンジーさんも息子の言葉を理解した。
「クロエ 中に 洗濯機」
急いで地下室に駆けつけると、洗濯機の中には3歳のクロエちゃんが閉じ込められていた。リンジーさんは「洗濯機はすでに動き始めていて、水も溜まっていました。クロエは泣き叫んでいましたが、声は外には聞こえてきませんでした」とそのときの様子を述べる。
リンジーさんたちはすぐに洗濯機を止め、クロエちゃんの救出に成功。タンコブができた以外、特に怪我は無かったということだ。
無事に助かった幸運に感謝しながらも、リンジーさんは「洗濯機の恐ろしさに全く気づいていなかった」と振り返る。そして同時に、洗濯機にチャイルドロック機能が付いていることを知らなかったと告白している。現在、リンジーさんは、チャイルドロックとドアが開かないためのベビー・ストッパーを併用しているようだ。
・事故を起こした母親はすでに自分を責めている
リンジーさんは「投稿しようかどうかとても悩みました」ともつづっている。思い出したくないほど恐ろしい体験であり、また、ネット上で手ひどいバッシングを受けるのではないか……そんな考えもあったそうだ。だが恐れよりも、注意喚起の方が重要だ、と思った彼女は、次のような言葉とともに公開に踏み切ったのだった。
「事故が起こった後、母親を責めても意味がありません。自分たちの失敗をオープンに話して、他の家族に注意喚起を促し、子供たちの安全を守ることが大切です」
「母親だって、自分のことを十分に責めているはずなんです」
同様の事故は日本でも度々起こっている。すでに注意している人も多いかもしれないが、気を抜いたときに事故は起こりやすい。消費者庁も以下の4つの注意点を公開している。習慣にしたい。
1:洗濯機を使っていないときも必ずフタを閉める。
2:フタを簡単に開けられないように、チャイルドロック機能を利用する。
3:チャイルドロック機能がない場合は、フタにゴムバンドを掛けるなどの工夫をする。
4:子供に、ドラム式洗濯機の中に入ると、息ができなくなることなどの危険性をよく言い聞かせる。
参照元:Facebook、KWCH12(英語)、消費者庁
執筆:小千谷サチ
▼リンジーさんの投稿
*画像がスマホ画面からハミ出ちゃう人は、スマホを横向きにして下さい。