七夕と言えば、夏のビッグイベント。14光年以上離れた織姫(こと座ベガ)と彦星(わし座アルタイル)が年に1回会えるという日だ。日本では、7月7日の前後にその伝説に基づいた祭りが各地で開催されている。
そのため、「七夕」と聞いて「もう終わったじゃん。いつの話してんの?」と思う人もいるかもしれないが、とんでもない。2018年の七夕は8月17日って知ってた?
・七夕は7月7日
まず伝えたいのは七夕は7月7日、これは事実であるということ。では、なぜ2018年の七夕が8月17日とか私(中澤)は言い出したのか? 暑さで頭がヤられたわけではないぞ。
国立天文台によると、この「7月7日が七夕」というのは、旧暦など太陰太陽暦での話であるという。太陰とは月のことで、太陰太陽暦とは月の満ち欠けで1年を設定した太陰暦に、太陽の運行を参考に「閏月」を足したもの。閏月は平均すると19年に7回ぐらいの割合で入り、その年は1年が13カ月になる。
・現在の暦に当てはめると
対して、現在広く使われているのは太陽暦。日本では、現在の暦が採用されたのは明治6年とのこと。そして、太陰太陽暦の7月7日を太陽暦に当てはめると……2018年の七夕は8月17日!
国立天文台の言葉を借りると、「二十四節気の処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から数えて7日目」なのだという。そしてこの日は、「伝統的七夕」と呼ばれているのだとか。
毎年、梅雨で天の川を見られないことも多い七夕。だが、「伝統的七夕」の日ならば、梅雨に邪魔されることもない。なお、国立天文台のHPには、2030年までの日付が記載されているので、気になる人はチェックしてみてくれ。