世界中で愛されているクッキー『オレオ』。筆者はこのオレオのCMを見て毎回疑問に思うことがある。それはなぜわざわざクッキーを剥がして食べるのか(?)ということである。
クリームだけを舐めているパターンもあるが、剥がしたクッキーで再度クリームをすくってクッキーごと食べているパターンもある。それじゃ味変わらないじゃん! ということで「なぜオレオはわざわざ剥がして食べるのか?」販売元に聞いてみた。
・なぜオレオはわざわざ剥がして食べるのか?
まずはロケットニュース24としてではなく、いち消費者として素直な気持ちを販売元にぶつけてみることに。オレオのHPを見てみると、現在問い合わせ先はモンデリーズ・ジャパン(以下モンデリーズ)になっている。
そう、2016年にヤマザキナビスコが消滅し、『オレオ』や『リッツ』などナビスコブランドの商品はモンデリーズに引き継がれ、国産から外国産に切り替わっているのだ。ということでモンデリーズに電話してみる。
「オレオのCMを見るとクッキーをわざわざ剥がして食べていますよね? あれって何か意味はあるんですか?」
「あ~特に意味はないんですよ。ただ、美味しく食べるためにクッキーを外して食べるのも1つの食べ方であるということでございまして……」
「でも剥がしたクッキーで再度クリームをすくって食べているシーンもありますよね。あれでは味が変わらないと思うのですが」
「たしかにそうですよね。特にこれといった意味はないんですけど、私たちとしてはやはり食べ方の1つであるという認識をしております」
とのこと。なんと剥がして食べるという食べ方に特に意味はないという! しかしこれで解決というわけにはいかないので、ここで正式に企画書を送り担当部署からの連絡を待った。
・モンデリーズから返事がきた!
そして連絡はきた。以下がモンデリーズ側から頂いた「クッキーをわざわざ剥がす理由」に対する回答である。
「1912年の南極大陸が発見され、タイタニック号の沈没事故が起こった年に誕生したオレオですが、オレオの美味しい食べ方の“Twist”が初めて広告に登場したのは、1923年のことです。その後も広告活動等を通じて、オレオのTwist、Lick、Dunkの美味しい食べ方は、世界中に広がり、愛される食べ方となりました」
「世界的に愛されている、Twist(クッキーを外して)、Lick(クリームを味わって)、Dunk(ミルクにつけて食べる)という食べ方はHPにも記載されています。CMでは、この美味しいオレオの食べ方を、お父さんに自慢げに教えている息子の姿を描いています。
この『ツイスト、リック、ダンク(Twist, Lick, Dunk)』の食べ方については、オレオを食べるとき、半数の人が食べる前にクッキーを2枚に分けていて、その割合は女性の方が男性よりも高くなっている、というデータ(HPにも記載あり)があるようです」
・さあ、オレオを剥がして食べよう!
モンデリーズによると、食べ方に関してはこれ以上の情報はなさそうとのことだった。つまり、「オレオをわざわざ剥がして食べる理由」は実際のところ販売元にも分からないということ。
Dunk(ミルクにつけて食べる)が美味しい食べ方の1つということは理解できるが、Lick(クリームを味わって)には謎の部分が多い。もう1回言うけど、だって剥がしたクッキーで再度クリームをすくって食べたらやっぱり味変わらないもん!
とはいえオレオを食べようとするとあのCMの画が頭に浮かび、やっぱり剥がしたくなってしまう。そして剥がして食べるとなんだかより美味しく感じてしまうのだった。
参考リンク:ナビスコ オレオ
取材協力:モンデリーズ・ジャパン
Report : 國友公司
Photo : Rocketnews24.
▼なぜわざわざ剥がすのか?
▼なぜわざわざすくうのか?
▼“Twist”が初めて登場した広告
▼小っちゃいオレオも売ってた