いよいよ開幕が目前に迫ったサッカーW杯ロシア大会。4年に一度だけに空前絶後の盛り上がりを見せる……と思いきや、監督解任劇があった影響なのか思いのほかそうでもない。熱心なサッカーファンは待ちきれない一方、興味ない人たちはいつもと変わらない日常を過ごしているようにも見える。
この先、約1カ月に渡って行われるW杯。サッカーに全然興味ない人たちはどのように捉えているのだろうか。そこで手っ取り早くリアルな反応を知るために、どの国が優勝するのか予想を聞いてみることにした。
・サッカーに興味ない編集部メンバー
予想を聞いたのは、サッカーに全然興味ない当編集部のメンバーたち。さすがに日本が出場することは知っているものの、どの国が出場するのかまで把握していないような状態だ。サッカーに疎い彼らは、どこを指名したのか。まずは編集長・GO羽鳥の予想から紹介しよう。
・GO羽鳥の予想「日本」
この前、NHKのプロフェッショナルに本田(ケイスケホンダ)さんが出てたんだけど、優勝するって言ってた。「みんな信じてないかもだけどオレは本気ですよ」的なことも言ってた。オレはホンダさんを信じてるし。最初から信じてるし。だから日本。そう思いながら見たほうが夢があって楽しいよ。
──まさかの日本である。テレビでそう言ってたし、同じように言っておけば大きく外れないだろう……そんな気持ちが透けて見えるが、ケイスケホンダは出場するか分からないよと教えてあげたい。とりあえず日本。なんというか、サッカーに興味ない人が困ったときに答える「教科書通り」の予想だった。
・中澤の予想「アメリカ合衆国」
え? 何? W杯で優勝する国? そんなのアメリカでしょ。大体どんなスポーツでもアメリカって言っておけば間違いないし。DA PUMPも「USA」ってめっちゃ連呼してるし。
しかも、開催地ロシアだし燃えるパターンじゃね? ヤベー! アメリカ来るっしょこれ!! 優勝国予想オッズに載ってないのは、パラメーターが突き抜けすぎて欄外までいっちゃってるからに違いない。
──はい、出た! とりあえず「USA」と言っとけば何とかなるパターンのやつ!! ただ、アメリカは今大会に出場せず。ブックメーカーのオッズに目を通しているにもかかわらず、まさかの迷回答が出てきた。カモベビしすぎ。
・佐藤の予想「パナマ」
英国ブックメーカー「ウィリアムヒル」によると、優勝国予想のオッズでもっとも倍率が高いのは、1001倍のパナマだ。ということは、明らかに期待されていない国といっても過言ではないだろう。しかしながら、だからこそ希望がある! だからこそ夢がある!!
夢があるからみんな頑張れるんだ。パナマのいるグループGは、イングランド・ベルギー・チュニジアと強豪国ぞろい。だからなんだ! パナマには夢があるんだ!! がんばれ、パナマ! ヴァン・ヘイレンの「パナマ」を聞きながら応援してるぞ~ッ!!
──「イギリス大手ブックメーカーによる日本の評価」に関する記事を執筆したとあって、周囲と比べて知識はあるが、逆に倍率しか知らないとも言える。とにもかくにも、パナマらしい。ちなみにパナマはW杯初出場だ。
・あひるねこの予想「ベルギー」
ワッフルという焼き菓子のことを思い出してみて欲しい。芯の強さの表れであるカリッとタイプから、柔軟性に優れたふんわりタイプまで種類は様々。また、クリームやチョコだけでなく、チーズやハムまでトッピング可という意外性をも併せ持っている。まさにファンタジスタ。
そして、最大の注目点はあの格子模様だろう。あれこそチームの揺るぎなき組織力の象徴。ワールドカップ優勝に相応しいと言えるのだ。で、ワッフルといったらやはりベルギー。つまり優勝はベルギーである。
──おやおやっ、一瞬まともな予想かと思えば、とんでもない理由だった。ファンタジスタという単語を出しつつも、強引にお菓子をぶちこむ力技。興味がないと、こんなふうにもなるのか……。さて、ここからはサッカーに詳しいメンバーの意見を紹介していこう。
・和才の予想「アイスランド」
超人気マンガ『キングダム』に登場する李牧は、「私なら相手を油断させることに全力を注ぐ」的なことを言っているが、そういう意味で成功しているのはアイスランド。みんなアイスランドを甘く見てるかもだけど、それはアイスランドの策にハマっている証拠。EURO2016でイングランドを破るようなチームをナメたらいかんよ。
──他メンバーに比べると、サッカーに詳しい和才はダークホース的存在のアイスランドを予想した。アイスランドは盲点……と思わせてといて、実は『キングダム』が好きすぎるだけかもしれないが……。どちらにせよ、大本命を予想するタイプではないようだ。
・P.K.サンジュンの予想「ロシア」
ブラジルだドイツだと予想するヤツはド素人。小学校の頃3年だけサッカー部(補欠)だった私から言わせれば、どう考えても優勝に一番近いのはロシアだ。言うまでもなく地元開催のアドバンテージは大きく、ロシア国民の熱烈な声援が12人目のプレイヤーになることは確実である。
さらに言うならば “おそロシア” と称されることからもわかるように、他国の選手では思いつかないファンタジックなプレーを見せてくれるハズ。かつて “皇帝” と呼ばれたモストヴォイもきっと見守っている。死角はない。
──サッカー経験者であるサンジュンは、開催国を予想するあたり、さすが経験者(補欠)である。確かに開催国のアドバンテージは大きく、南アフリカ大会以外はすべての開催国がグループステージを突破している。それにしても、モストヴォイの名前が出てくるとは……。
ちなみに私(原田)の予想はブラジルだ。この1年間無敗というだけでなく、チームとしての成熟度……チッチ監督のもと、世界トップレベルの選手たちが泥臭く攻守に走るのだから、彼らが負ける姿を想像できない。大本命と言えばそうだが、このまま突っ走る確率は激高と見ている。
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.