「まだ使える不用品をゴミに出してしまうのは勿体ない」という時に役に立つのが、中古品売買のSNSページやウェブサイトだ。売る人はお金を稼げるし、買う側は安く品物をゲットできるので双方にとって万々歳である。
多種多様な品物がやりとりされているが、中古品売買のSNSページでなんと「透明人間になれるマント」を200ポンド(約3万円)で売り出した人物が現れた。機能のわりに安すぎることはさておき、ついにハリー・ポッターのような世界が実現か!
・「透明人間になれるマント」を3万円で売り出した男性
英ニュースサイト『UNILAD』によると、「透明人間になれるマント」を売り出したのは、スコットランドのエディンバラに住むスチュワート・ノックスさんという男性だ。
彼がマントを掲載したFacebook中古品売買ページ「Stuff for Sale Edinburgh and Lothians」には、衣類や電化製品、車に至るまで様々な物がお手頃価格で売り出されている。「無料で提供します!」という太っ腹なユーザーもいるなか、彼は3万円で売っているので、かなり強気だと言える。
・マントを着用して透明人間になった画像もアップ!
さて、気になる販売投稿には透明のマントを手にした彼と、着用した2枚の画像がアップされている。ちなみにマントを着た画像に彼の姿はなく、透明人間になれたことを証明しているようだ。
本当にマントを着たことで透明になっているのか。そこまで証明されていないため、なんだか『裸の王様』のような気配がプンプンするが、販売文句には次のように商品に関する情報が丁寧に記載されている。
「男性用のサイズ42で襟の高さは15インチ(約38センチ)。内側にポケットが2つあり、色はブルーでタグは付いたまま。2~3回着用したが、体重が増えて胸回りがキツくなったので売ることにした」
なんというフットワークの軽さ……!! まるで夢のマントを何着も持っているかのような言い方である。
・『ハリポタ』ファンの息子の言葉がヒントに!
そして事の真相だが、結論から言えば「冗談」だった。米フロリダ州ユニバーサルスタジオへ家族と旅行した時、彼の息子が『ハリー・ポッター』の魔法の杖を購入。その際、「透明人間になれるマントがあったらいいのになあ~」と発した言葉にヒントを得たのだとか。
ただ、彼は存在しないマントを売ってお金を稼ごうとしたのではない。手を怪我して仕事を休まざるを得なくなり、家で退屈している時に「透明人間になれるマント」の広告を載せることを思い立ったのだそうだ。
「笑いは最高の薬だから」という彼の粋なジョークにネットユーザーもウケたようで、販売ページの投稿シェア数は2万件に近くに! 彼の冗談に合わせて、「完全に姿が見えないから、かなりクオリティの高いマントみたいだね」とか、「購入する前に試着はできるのか?」といったコメントも書き込まれている。
どうやら彼の狙い通り、笑える販売投稿はネットユーザーにとって “最高の薬” になったようである。
参照元:Facebook[1][2]、UNILAD(英語)
執筆:Nekolas