「マイホームを持つことが夢」と言う人は多いと思うが、大きい買い物だけに思い切りが必要だ。なんだかんだと先延ばしにしている……という人もいるのではないだろうか。
かくいう筆者は3年半前に大阪で3LDKのマンションを購入したのだが、やはり清水の舞台から飛び降りるような覚悟が必要だった。そこで今回はマイホームを購入する価値があるのかどうか、「実際に自分の家を持ってみて感じるメリット&デメリット」について語ってみたいと思う。
・マイホームを持つメリットは!?
【広い場所に住める】
マイホームを購入する際、それまで住んでいた場所より狭い物件を選ぶ人はあまりいないだろう。筆者もマンションを買う前は9畳ワンルームに住んでいたので、3LDKのマンションに引っ越して広々とした空間で過ごせるようになり本当に嬉しかった。
【賃貸ではなくなりホっとした】
「マイホームを購入したらローンの返済に追われて大変なんじゃ……」と心配する人も多いが、筆者が思うに全く逆である。確かに頭金や不動産会社に支払う仲介料など初期費用はかかるが、「いつかは自分の物になる」と思うと安住の地を見つけたような気になりホっとするのだ。これは筆者だけでなく、マイホームを持った周りの友人も同じことを言っていた。
【友達や家族を泊めてあげられる】
ワンルームに住んでいた時は、家族や友達が大阪に来ても家に泊めてあげるのは無理だったが現在は可能である。筆者の妹一家が大阪に来た時は、4人がゲストルームに寝泊まりして「ホテル代が浮くから助かる!」と感謝され、しみじみと「マンションを買って良かったなあ~」と思ったものだ。
また、ダイニングテーブルセットを置いたことで友達を呼んで鍋パーティーなども気軽に開けるようになり、プライベートに楽しみが増えたのもメリットの一つだと言えるだろう。
【キッチンが広くて料理がしやすい】
9畳ワンルーム時代は、キッチンにガスコンロが1口しかなく作業場も30センチ四方と激セマで、出来る料理は限られていた。だが、購入したマンションはガス口が3つありキッチンも広々としているので種類を問わず料理を作れるため、栄養バランスが偏らなくなり食生活が大きく改善されたように思う。
・マイホームを持つデメリットとは?
【掃除が大変】
マンションを購入して、まず一番大変だと感じたのが掃除である。かなり場所が広くなったため掃除をする面積も当然増える訳で、しかも「ここに一生住むんだ」と思うと賃貸物件とは違い掃除にも念が入るというものだ。時々「面倒くさい~……」と感じることもあるが、そういう時は掃除をエクササイズだと思うようにしている。
【役員会が面倒】
筆者はマイホームを購入して、2年目で役員会のメンバーに選ばれてしまった。月に一度の会合と近所の公園掃除、たまにマンションの庭のメンテナンスなどに参加しなければならず、これが意外と面倒だった。
賃貸時代には無縁だった役員会……。筆者のマンションは10年に一度くらいで役員が回ってくるのだが、広いマンションだと25年に1回というところもあるのだとか。こういった役割が苦手な人は、その辺について物件を購入する前に確認した方が良いかもしれない。
【簡単に引っ越せないので隣人と合わなかったら困る】
賃貸だと新しいところに引っ越すのは難しくないが、マイホームを購入したらそうはいかない。筆者が今のマンションに引っ越して悩まされたのが、上階の住人が早朝に発する騒音だった。
朝5時からガチャガチャと掃除機をかける大きな音で目が覚めてしまい、ついに我慢できなくなって上階の人に手紙を書いて話し合いをすることに。その結果、朝6時に掃除の時間を変更してくれるということで合意。それまでは朝8時に起きていたのだが、どうしても掃除機の音で目が覚めてしまうため、毎朝6時に起きて仕事を始める生活になってしまった。
これが賃貸だったら引っ越しを検討するのもアリだが、他に道がないため「早起きは三文の徳!」と自分に言い聞かせている。
・とりあえずは不動産屋に連絡を!
何事にもメリット&デメリットはあるが、総体的に考えて「マイホームを購入して良かった!」というのが筆者の感想である。長い目で見たら、ずっと賃貸で家賃を払い続けるよりはマイホームを持った方が得だと思うし、筆者の場合は月々のローンの支払いも賃貸時代の家賃よりもグ~ンと安くなった。
もし気に入った物件があったら、とりあえず不動産屋に連絡を取って話をしてみれば良いと思う。筆者の場合も興味本位で物件を見に行ったのだが、独身かつフリーランスの在宅ワーカーでもローンが組めることが分かり購入に至ったので、その第一歩を踏み出せば “夢のマイホーム” も意外とすんなり実現してしまうかもしれない。
Report:Nekolas
Photo:Rocketnews24.