新社会人のみんな、毎日いかがお過ごしかな? 希望と不安を胸に自分たちの足で歩き始めたソコの君に、人生の先輩としてひとつだけ忠告がある。それは “社会人として、会社の一員として働く際の服装には気を付けろ” ということだ。

普段それほど服装に気を配らない私(K.Masami)が引き起こした、社内での服装マナー違反問題。上司に「社会人としての資質を問う」とまで言わしめた、社会人としてタブーの服装とは。この記事が、新しい環境での失敗をひとつでも減らす助けとなれば幸いだ。

・勝手に開かれる緊急対策会議

新聞記者をしていた私。新卒採用という訳ではなかったが、大学を卒業して初めて就いた職業だ。新聞記者と言えば、毎日あらゆる場所へ取材に行く。時には地面に這いつくばって写真を撮ることもある。そのため、基本的には汚れてもOKなジーパンにTシャツといった服装で出社していた。

しかし、これがマズかった。新聞記者は国会議員や企業の社長、大学の学長など、所謂(いわゆる)お偉いさんに取材することも少なくない。そのような人に会うのに、学生気分の服装はいかがなものかと社内で問題になったのである。

後から聞いた話だが、私のいないところで上司が集まり、どうすれば私にキチンとした格好をさせることができるかという対策会議まで開かれていたようだ。それを聞いた時に「暇かよ……」と思ったことは秘密だが、そこまでさせてしまうほど、会社において服装は大事なものなのだろう。

・社長がスーツを着るように懇願

そんなこんなで、スーツでも着るようにとお叱りを受けた私。しかし何度も言うようだが、新聞記者は服が汚れる仕事も日常茶飯事。数少ないスーツを汚すことを恐れた私は、やんわりとスーツの着用を拒否し続けた。

結果、会社の社長にラフな格好で出社し続けるとは「社会人の資質を問う」とまで言われてしまう始末。挙句の果てには、社長が「スーツ代を出すので、買って来い」とまで言うようになってしまった。

そこまで言うならとスーツを買い代金を請求したところ、お金を出してくれる気配はなし……。いろいろと面倒になってしまった私は、そのスーツ事件から数カ月後、退社することになる。

・TPOを大切に

ここで挙げた私の体験は一例でしかなく、業種によって会社での服装マナーはさまざまであることも事実。ただし、ひとつ言えることは今いる環境に居続けたいと思うなら、その場の空気を読んだ服装をするべし! ということ。TPO(時と所と場合)大事! 

社会人ということで学生の時の気持ちや服装を引きずったまま仕事をすると、不快に思う人もいるということだ。スーツひとつとってみても、おそらくスーツなりのマナーがあるに違いない。新社会人は快適な新生活のため、今一度自分の置かれている環境と服装を見直すことをオススメする。

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼私は大体いつも、こんな感じの服装でした。これは鍛冶道場で取材した帰り道