酒が飲める、酒が飲める、酒が飲めるぞ~♪ 人生、酒さえありゃあ幸せだと思ってたんだけど、最近ガラにもなく悩みごとがあってよぉ。もし死んじまったら、酒が飲めねぇじゃねーかって。そんなことばっか考えてんだ……。これじゃあオチオチ死んでられねーぞ!

という人がいるのかは不明だが、ローソク・線香メーカーの「カメヤマ」が、酒好きだった故人のために狂気に満ちた新商品を発売してしまった。なんと、『ワンカップ大関』を線香にしたというのだ。ちょっと意味が分からないためもう一度書くが、『ワンカップ大関』を線香にしちゃったらしい。……いや意味分かんねーわ!

・最強の酒

『ワンカップ大関』といえば、コンビニなどでよく見かけるカップ酒の元祖だ。ガラス瓶に日本酒が一合入っており、昼間っからコレを持って歩いているおっさんは大体ヤバイでもお馴染み。特に競馬場との相性がすこぶる良く、耳に赤鉛筆を挟んだおっさんがワンカップを持っていたら役満である。

・ワンカップ大関、線香になる

お線香と『ワンカップ大関』、絶対に交わることのないように思われる2つが、一体なぜ合体してしまったのか? 「カメヤマ」は以下のように語っている。

「故人が好きだったものを、 想いを込めて捧げたい」

そんな気持ちから、「カメヤマ」はワンカップの発売元である「大関」とコラボ。そして本日2018年4月2日に発売となったのが、ワンカップの線香『ワンカップ大関 ミニ寸線香(税抜680円)』というわけだ。

・香りを再現

パッケージは『ワンカップ大関』のラベルデザインそのもの。線香に「大関」の日本酒を配合し、ほのかな日本酒の香りに仕上げたという。たしかに日本酒好きにはたまらない線香だろう。だが、なぜ『ワンカップ大関』なのか? 日本酒好きなら、純米大吟醸とかの方が嬉しいような気がするのだが……。

・チョイスにクセがある

いや、別に『ワンカップ大関』がダメってわけではない。あれはあれで趣がある酒だ。しかし、なぜ『ワンカップ大関』なのか? 競馬場の風景が脳裏をよぎる……。モヤモヤとした思いが頭から離れないが、故人を気遣う「カメヤマ」のコメントが狂気をはらんでいるため最後にご紹介したい。

「毎日呑めると天国で期待に胸が高鳴っているかもしれません」

ただのアルちゅ……! いや、それ以上は言うまい。『ワンカップ大関』を愛した人なら、天国でもきっと喜んでくれるはずである。あなたの親戚にも、そんな人が一人くらいいるのではないか。

参照元:カメヤマ「ワンカップ大関 ミニ寸線香」
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.