『Bosch(ボッシュ)』といえば、ドイツで設立された世界No1の自動車部品メーカーだ。同社は世界約150カ国で事業を展開し、39万人以上もの従業員数を誇る超巨大グローバル企業としても知られている。
車のイメージが強いこともあって、自動車部品に特化した企業と思われがちだが、実を言うとそうではない。多くの分野で優れた製品を生み出しており、あらゆるところで『Bosch』の技術が採用されているのだ。今回はその技術が一体どんなものなのかをご紹介しよう。
・プレミアム電動アシスト自転車用ユニット「Bosch eBike Systems」
『Bosch』のなかでも注目を浴びている製品のひとつが、自転車用ユニット「Bosch eBike Systems」だ。なんと、約2.5時間の充電で最長100kmもの航続距離を実現。スタイリッシュな外見に加え、取り外し可能なディスプレイには5段階の走行モードも搭載されている。
通勤、買い物、ツーリングなど幅広い用途に対応できる仕様となっており、自動車、バイクに次ぐ新たな乗り物としての広がりが期待されている製品だ。
・ドライバーを駐車時のストレスから解放する「リモート駐車支援」
もうひとつ『Bosch』の乗り物関連の製品で話題となっているのが、ドライバーを駐車時のストレスから解放する「リモート駐車支援」である。これは、ドライバーが車両の外に出てスマホから指示をだすだけで、まるで魔法のように駐車ができる優れものだ。
ブレーキやハンドルなどの操作は車自身が制御。経験を積んだドライバーと同じような短い時間で駐車できてしまうとのこと。まさに、ドライバーを駐車時のストレスから解放する画期的なシステムだ。
・バイク搭載ディスプレイ「ライダーインフォメーションシステム」
また、バイク搭載用のディスプレイにも要注目。正式名称『インテグレーテッド コネクティビティー クラスター』という難しそうなネーミングだが、操作は簡単。スマホとBluetooth接続でヘルメット越しに電話をしたり、ハンドルバーから音楽にアクセスできるほか、ナビも利用可能となっている。
さらに高速走行時には、運転に集中できるよう状況によって表示内容を最適化してくれるほか、過酷な天候条件に対する耐久性もバツグン。どんな状況下でもライダーの強い味方になってくれる実用的な機能が満載だ。
・AI病害予測機能搭載「スマート農業ソリューション」
そして『Bosch』は農業でも力を発揮。ハウス栽培農家の問題を解決するために環境モニタリングサービス、AIを使用した病害予測サービスを提供する『Plantect(プランテクト)』も開発した。
同サービスを導入することで、家にいながらPCやスマホでハウス内の環境データ(温度湿度・CO2・日射)をチェックできたり、作物の健康状態を知ることが可能になるとのこと。なんと病害予測の精度が92%だというから驚きだ。
・NO.1 低振動ドリル「ボッシュハンマードリル」
他には既に多くのDIY愛好家や作業員の間で愛されている電動工具の存在も忘れてはならない。同社のハンマードリルに採用されているアクティブバイブレーションコントロール機能は、打撃運動によって発生する反動を機械内部で打ち消すことができる。つまり、低振動で疲れにくいドリルというわけだ。
しかも、クラス最軽量の軽さに加え、内蔵のセンサーが使用中にドリルが跳ね上がる可能性を感知して瞬時にモーターを停止する機能も搭載。作業者を守りつつ快適に作業ができるよう配慮されている点は、さすが世界の『Bosch』である。
・特設ページを公開中
このように自動車のほか、自転車、バイク、農業、工具とあらゆる分野で卓越した技術力を発揮している『Bosch』。同社は前述の製品をわかりやすく解説した特設ページ「Did You Know?」を動画とともに公開しているぞ。
参考リンク:『Bosch』特設サイト
執筆:K.ナガハシ