日産自動車といえば「技術の日産」というキャッチフレーズで知られるように、日本屈指の技術力を誇る企業だ。この度、そんな自動車の日産が1630年創業の老舗旅館をプロデュースしている。
それにしても、技術を売りにしている企業が歴史の深い老舗旅館をプロデュースとは、いったいどういうことなのか? 日産が公開した動画とともにその内容をご紹介したい。
・備品が自動で定位置に戻るシステム
日産の公式 YouTube チャンネルで公開された動画を再生すると、旅館の入り口で「オーマイガー!」と驚く外国人客が映し出される。おそらく、和の心やおもてなしに感動しているのだろう……と思いきや!
驚かせていた正体は、スリッパ、座布団、リモコンなどの備品。続けて見ていると理由が分かるが、なんと備品は誰の手にも触れていないにもかかわらず移動! そう、自動で定位置に戻っていくのである!!
・老舗の箱根温泉旅館「塔ノ沢一の湯本館」
もはや日本人でも驚く仕組みな訳だが、日産の特設ページによると、同社がプロデュースしたのは箱根温泉旅館「塔ノ沢一の湯本館」。同社の技術によって、散らかりがちなスリッパや部屋をボタン1つで、簡単に元の位置へ片付けることを可能にしたという。
中には、なぜ日産が携わっているのか不思議に思う人もいるかもしれないが、実を言うとこれは日産が開発したボタン1つを押すだけでアクセル・ブレーキ操作不要の自動駐車技術「ProPILOT Park」に着想を受けて開発されたものなのだ。
確かにうっかりしていると散らかりがちな部屋が、ボタン1つで片付くのはとっても便利である。しかし、もしもスリッパや座布団に車輪やモーターなどが内蔵されているとすれば、それらの備品を快適に使えるのかどうかが気になるところだ。
・宿泊者を募集中
ともかく、未来を感じることができるシステムに変わりはないが、日産は2018年1月25日〜2月10日の期間で宿泊者を募集しており、抽選で1組(2名)に1泊2日の宿泊をプレゼントするとのこと。先端技術を詰め込んだ老舗旅館に泊まってみたい方は、特設ページから応募要項をチェックだ。
参照元:YouTube、日産自動車「ProPILOT Park RYOKAN」
執筆:K.ナガハシ
▼ボタン1つで部屋が片付く老舗旅館がこちら