日本人でよかったーーーッ! と実感する瞬間は人それぞれだと思うが、私(あひるねこ)の場合は何と言っても炊飯器を開けて、フワ~っと立ち上る炊き立てご飯の匂いをかいだ時である。かぁぁぁあああああ! 日本人でよかったッ、マジで!!

話は変わり、先日NEWSポストセブンに掲載された、白米についてのある衝撃的な内容の記事が一部で話題になっている。なんでも、白米が嫌いな子供が最近増えているというのだ。え、嘘だろ? にわかには信じられない話である。だが待てよ。もしかしたら白米って、そこまで美味しいものじゃないのかも……!?

・白米大好き

最初にハッキリ言っておくと、私は白米が大好きである。いや、白米を愛している。玄米も嫌いではないが、やはり白米だ。パンと白米なら迷うことなく白米を選ぶし、個人的になくなると困る食べ物の上位にランクインすることは間違いない。

私は幼い頃から白米を食べて育ってきた。別に大人になって味の好みが変わったとかいうわけではなく、子供の頃から白米が大好きだったと思う。だからこそ、先述の記事の内容には驚きを隠せなかった。そりゃ中には嫌いな人だっているとは思うが、今はそんなに子供の白米離れが進んでいるのかと。

・ウマいという思い込みなのか?

基本的に、大体の料理は白米に合うと考えているのは私だけではないはずだ。もちろん白米単体でも十分にウマいし、きっと多くの人がそうだろうと勝手に思い込んでいた部分もたしかにある。

しかし、思い込みはよくない。それは思考停止だ。もう1度よく考えてみよう。本当に白米ってのは美味しいものなんだろうか? さあ、固定観念を捨てるんだ……!


まあ、どう考えても白米はウマいのだが、実は過去に「もしかしたら白米ってそこまで美味しくないのかも?」と思わせられた経験があったのでご紹介したい。その話には、実家で飼っていた愛犬が登場する。

・人間の食べ物が欲しすぎる犬

すでに寿命で死んでしまったが、私の実家では1匹の犬を飼っていた。名前を「ミル」という。ミルはとにかく食欲旺盛なワンコで、どの家でもそうだと思うが、人間が食べているものが気になって気になってしょうがない子だった。物欲しそうな目でジーっとこちらを見つめながら、なんとも悲痛な鳴き声をあげるのだ。

ご飯は別にちゃんと食べているので基本スルーするのだが、たまに犬が食べても問題ないものを少しあげると、嬉しそうにがっついたものだった。野菜だろうが何だろうがお構いなし。家族が食べてるものを自分も食べたかったのだろう。さて、そんなミルだが、なぜか特定の食べ物だけに全く興味を示さなかったのである。

・まさかの行動

ある日の食事中のこと。あまりにもミルがうるさいので、白米を少しだけあげることにした。

──ほら、ちょっとだけだよ。

「クンクン、クンクン……」

──コシヒカリだぞ~。ぜいたくな犬め。

「クンクン、クンクン……」

すると次の瞬間!


「(いらね)プイッ!」

ええええええええええええ! いやいや、おまえ……マジか!? この前トマトとか食べてましたやん! トマトより白米の方が絶対ウマいですやん! しかもこれコシヒカリですやん! ご馳走やんかァァァァアアア!! この後、ちょっとだけ味を付けたら普通に食べやがったミル。白米に味がないのが嫌だったのだろう。

・時代なのか

白米は誰が食べてもウマいものだと考えていた私にとって、これは衝撃的な事件だった。まあ、犬と子供を一緒に考えるのはどうかと思うが、味がないという理由で白米を拒むケースはたしかに存在するのである。最近はそういう子が多いのだろう。個人的には、何だかなぁ……という気もするのだが。

参照元:NEWSポストセブン
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.