嫌煙家の方は「歩きタバコをするバカがいまだに多い!」と言われるかもしれないが、喫煙者の記者からすると、特に都心部ではここ数年で歩きタバコをする輩(やから)はだいぶ減ったように思う。
もちろんゼロとは言わないが、日本中どこで吸ってもOKの時代を知る身としては「ああ、みんな時代に順応しようと頑張っているなぁ」と感慨深いのも事実だ。一方で、少なくなった歩きタバコの中でも目立つのが、50代60代以上の “歩きタバコジジイ” の存在である。イチ喫煙者として頼む……迷惑だからマジでやめてくれ──。
・激減する喫煙所
東京都心部ではマッハの勢いで公共の喫煙所が滅亡している今日この頃。例えば表参道にいくつかあった喫煙所も、駅の入り口周辺とラフォーレ側の喫煙所のみを残して全て撤去されてしまった。
渋谷駅前、新宿駅前も同様で、次々と公共の喫煙所は閉鎖されている。だがそれも世の流れ……「喫煙所があるだけでありがたい」と感謝しなければならないのだろう。そして実際にほとんどの喫煙者が、定められた場所でルールを守りタバコを楽しんでいるハズだ。
・マナーを守る若者たち
特に感心するのは若い喫煙者のマナー違反が少ないこと。昔はイキった若者が歩きタバコをキメながら肩で風を切っていたものだが、そうした光景を見ることはあまりない。それもそのハズ、おそらく多くの若者にとってそうした行為は「ダサい」「カッコいい(笑)」と映るのだろう。
だがしかし、都心部を少しだけ離れると いまだに歩きタバコをする輩を見かける機会が稀にある。そしてその多くが50代60代以上のおっさん……ではなくジイ様どもだ。あくまで個人的な体感だが「いまどき歩きタバコをするのは、ほとんどがジジイ」と確信している。
言うまでもなく、彼らのキャリアは長い。当然、電車でも飛行機でも映画館でも自由にタバコを吸えた時代を知っているわけだ。そんな彼らからすれば昨今の規制は “後付けルール” であり、今さら喫煙スタイルを変えられないのだろう。
でもお願いだ、やめてくれ──。記者には1歳半の子供がいる。自分だけなら別にいいが、子供が煙を吸ってしまうかと思うと耐えられない。一緒に出かける場合、喫煙所は避ければいいだけなので回避できるが、歩きタバコはいつ遭遇するかわからないので避けようがないのだ。
・孫に吹きかけてると思え
60代にもなればお孫さんがいる方も多いに違いない。そして目に入れても痛くないほど孫は可愛いことだろう。万が一にも歩きタバコをしているジイ様たちは、そんな孫にタバコの煙を吹きかけていると自覚した方がいい。知らず知らずのうちに必ずやっている。
誤解して欲しくないが、歩きタバコ自体は確実に減っているし、ジイ様のほとんどがマナーを守っていると信じている。だが、絶滅寸前の歩きタバコ野郎の多くがジイ様という話だ。最後にもう1度言おう、歩きタバコジジイたちよ……「自分の孫に煙を吹きかけている」そう思ってくれ。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼決められた場所で吸おう。