今、仮想通貨がアツい! 昨年末に高騰して、年明けにじりじりと値を下げて、2018年1月17日に大暴落。その翌日に再び息を吹き返して、乱高下を続けている。

目が離せない状況なのだが、素人はたやすく手を出すべきではないかもしれない。少なくとも、小さく買って様子を見た方が安全だと思うのだが、このタイミングで大博打に出た大馬鹿者がいる。彼はいきなり10万を突っ込んだ! その結果……人間不信、世界不信に陥って、若干発狂している……

・「100万パー」の記事を見て決意

その人物とは、当サイトの編集長GO羽鳥である。彼は、私(佐藤)が執筆した「ビットコイン大暴落」の記事を見て買う気になったという。記事には、1ビットコイン保有者が2日で100万円がパーになった(含み損)と書いていたのだが、どういう訳か「今が買いや!」と判断したようだ。なぜ、そう思った……。


・18日午前に高騰

実のところ、1月17深夜から未明にかけてビットコインの下落は一旦落ち着き、そこから時間を追うごとに回復し始めていた。

昨晩買っていたら、今頃損益はプラスになっていたかもしれないのに、羽鳥がビットコインなどを買ったのは、値上がりのピークが終わった正午前だ。遅い! 完全にタイミングがずれている

野球に例えるなら、バッターボックスに立って、ど真ん中のストレートがキャッチャーミットに入っているのに、バットをフルスイングするようなもの。完全に振り遅れである。

しかも突っ込んだ金額は10万円! ビットコイン・イーサ・イーサクラシック・モナコインの4銘柄の仮想通貨を9万7592円分購入している。

振り遅れのフルスイングは、当然ヒットする訳もなく……。


購入直後から約7000円のマイナス(含み損)。

その後も順調に値を下げて……。

購入からわずか1時間で1万円のマイナス。

2時間と待たずに、あっさり1万5000円の損失をたたき出したのである。


・本人の証言

一体どうして、いきなり10万も突っ込んだりしたのか? 取引口座に10万入金するのは良いとして、せめて1銘柄を1万円程度買って、様子をみてから勝負に出ても良かったと思う。どうしてこんなことをしたのか、尋ねてみると……。

佐藤「いきなり10万はやり過ぎだろ」

羽鳥「わずか2時間で……おれの1万5000円(含み損)が消えていた……。こんなことがあっていいのか……」

佐藤「10万も突っ込むから」

羽鳥「だって仮想通貨は、少ない元手で億を手にした「億りびと」が世界規模で大勢いるというから……。下がりに下がったという情報があって、新規に入るなら「今しかない!」と思った」

佐藤「そりゃ、儲けた人もいるだろうけど」

羽鳥「そもそも、昨日の記事(佐藤の記事)を読んで、値が下がりに下がりまくっていると思って、決意した」

佐藤「あの記事を読んで買う決意をするか……。たしかに値が低い時に買うべきだけど、買うの遅いだろ」

羽鳥「あとは『カイジ』を読んで気が大きくなったかも……」

佐藤「……(原因はそれだ)……」


という訳で羽鳥はすっかり意気消沈。こうしている間にも、損失の幅が広がっていると思うと気の毒で仕方がない。仮想通貨が値下がりするにつれて、顔から生気が消えていく。これから仮想通貨を始めようと考えている人は、いきなり大金を突っ込んだりしないように! しっかり予習をしてから挑んだ方が良いだろう。くれぐれも冷静な判断を……。

参考リンク:ビットフライヤー
Report:佐藤英典
Screenshot:bitFlyer ウォレット(iOS)

▼羽鳥の取引口座の総資産は、現在のところドンドン減って行っているようだ……