男にとって未知の領域である女湯。普通は永遠に未踏の地であるはずだが、そんな女湯に嘘みたいな方法で侵入した男が現行犯逮捕された。2018年1月12日の読売ニュースによると、男は札幌市中央区にある公衆浴場の女湯に女装して50分間入浴していたという。
男は調べに対し、「男湯は汚く、女湯の方が安らぐから」と供述しているようだが私(中澤)は思う。「いやいや、女湯が見たすぎただけでしょ?」と。しかし、女装マニアの意見は少し違った。
・おまえのようなババアがいるか
事件の詳細は読売ニュースを見ていただければと思うが、男は太った180cmの大男で、施設側や署員が駆けつけた際、裏声で何度も「女性です」と言い張ったとのこと。ケンシロウなら言うだろう。「おまえのようなババアがいるか」と。
・女装マニアの意見
今朝からネットを賑わせるこのニュースについて、何かと女装したがるロケットニュース24編集長・GO羽鳥(女装時:レイちゃん)に意見を聞いてみたところ「わからなくもない」と言う。いや、そりゃあ、私も男なんで「気になる」って気持ちはわからなくもないですが……って、え? そういうことじゃない?
GO羽鳥「俺の場合、完全にレイちゃんモード(レイゾーン)に入ると、自分でも本当に女だと思い込んでいるからだ。彼が何度も『女性です』と答えていたのは、おそらくのところゾーンに入っていたのだと予想する。
なぜなら現場は風呂。いくら隠していたとしても下半身丸出しでは、もはや言い訳無用の状態。冷静に考えれば女性であるはずかない。しかし、それでも『女性です』と言い張ってしまったのは、言い訳ではなくゾーンに入っていたとしか考えられない」
──つまり、性的な目的ではないと。
GO羽鳥「当たり前だ。女装をなんだと思っている。そして、さらに驚いたのは50分という時間。太った180センチの大男は、50分もバレないものなのだな……と素直に思った。
まず、痩せていたら骨格で即バレする。私が極力素肌を見せない洋服を選ぶのも骨格を隠すため。首元にチョーカーを巻くのも、喉仏を隠すため。そこまでしないと女性らしさは出ないというのに、この180センチのデブ男は、衣類なし、アキラ100%状態の丸腰なのに50分も乗り切った。
この点は大変興味深いと思うと同時に、敬意の念すら感じてしまった。たとえるならば、ベトナム戦争時、ヘルメット(ボブのウィッグ)のみの丸腰でジャングルをくぐり抜けたに等しい。犯罪は犯罪であるが、そのチャレンジ精神には感服である」
──へぇ……なんか色々大変っすね。じゃあ、やっぱり羽鳥さんも女装して女湯に入りたいんですか?
GO羽鳥「いや、それはまったくもって大違いだ。私の目標は、可愛い女性になりたいのであって、可愛く着飾りたいのであって、決して『真っ裸でも女性に見られる人間』になりたいわけではない。水着を拒むのもそのためだ。
わかりやすく例えるならば、私はモミの木になりたいのではなく、イルミネーションの施されたクリスマスツリーになりたいのである」
──ありがとうございました! 途中で話がズレて来たため切り上げたが、どうやら女装マニアであるGO羽鳥は、本件について、ストイックさがもたらした悲劇と思っているようである。
女装っ子が比較的市民権を得ている現代。GO羽鳥のように、セクシャリティーではなくファッション的な女装をする人も多い。さて、本件はどっちなのだろうか。