飲食店などのサービス業は、クリスマスも年末年始も関係なしに営業している店も多く、従業員は大変である。しかも今はかき入れ時期であり、病気で従業員が仕事を休んだりしたら、店舗としても痛手だろう。
そんな事態になっては困ると、英日本食チェーン店が「病欠禁止」を従業員に押し付けたところ……炎上する事態になってしまったというのである!
・英日本食チェーン店で病欠禁止に!
英ニュースサイト『METRO』によると、「病欠禁止」を従業員に押し付けて問題となったのは、イギリスでチェーン店を展開する日本食レストラン「wagamama:ワガママ」だ。
うどんやカレー、ラーメンなどを手頃な価格で提供する人気店で、ロンドンに住む筆者の友達も頻繁に足を運んでいるレストランである。そのロンドンにあるノース・フィンチリー支店で、プリントされたシフトのスケジュールに病欠禁止令が書かれていたというのだ。
・休むなら代わりの人を見つけるべし!
そのスケジュールには「激務の一週間!」とピンクの蛍光ペンで書き込まれ、シフト表の下には以下のようなことが綴られている。
「病欠は厳禁! もし出勤できないなら、自分のシフトをカバーしてくれる人を代わりに見つける責任があることを忘れないように(契約書と就業規則手引きの通り)。これから2週間のうちに病気で休んだら、懲戒処分を受けることになる」
と、厳し~いお達しがなされていたのだ。「風邪でしんどいから仕事を休みます」なんて “ワガママ” は、通用しないということだろう。
・色々と問題アリ……
それにしても、仕事をクビになることを恐れた従業員が、体調が悪いなか無理に出勤しても必ずしもプラスになるとは言えないだろう。そのせいで従業員がさらに体調を崩して長期離脱を強いられるかもしれないし、同僚にも感染するかもしれない。お客さんにまで感染したら大変だ。
体調を崩したその従業員の健康面だけでなく、労働環境面やお店の衛生面等、色々と問題がありそうである。
・発覚 → 炎上 → 謝罪
そしてこの病欠厳禁指令は、労働組合のユナイト・ホスピタリティーが Facebook にシフト表の画像を投稿したことで発覚する。それから炎上。やがてワガママは、この件について「ノース・フィンチリー支店のみで起きたことで、病欠禁止は我が社のポリシーではない」とツイートする事態に。
さらにワガママは一連の件を謝罪。「従業員を尊重して、彼らの仕事ぶりに感謝しています」ともツイートすることになった。
・ワガママってどんな味?
ちなみに、「ワガママの料理ってどんな味なの?」と気になる人は多いかもしれない。同チェーンがうどんやカレー、ラーメンなど提供していることは先に述べたが、ラーメンのレビュー記事は当サイトで約3年前に紹介している。気になる人は確認してみてくれ!
参照元:Facebook @Unite Hospitality、Twitter @wagamama_uk、METRO(英語)
執筆:Nekolas