世界のパチモンシーンを牽引する中国。なかには笑いを誘う品も多いが、いまある “ニセモノ” が問題視されている。中国人さえも「これはヒドイ」とブチギレ大炎上! なんと「ニセモノだらけの動物園」が爆誕していたというのだ。

犬をパンダだと偽った? いやいやそんなレベルではない。そこにいたのは、ビニール製のペンギン! 空気入れてふくらませるヤツ! 入場料をガッチリとっておきながら、本物の動物がいないという事態が発生していたという。

・新しくできた動物園が炎上

動物園の名は江西省にある『亀山動物園』。中の様子は動画「被坑了!中國動物園主打南極企鵝卻「漏氣」 花460元看雞鴨狗…呵呵!」でご覧いただけるが……こ、これは!?

動画には来場者が撮影した画像が映し出されているのだが、最もヒドイとされるのが『南極ペンギン』のエリア。可愛いペンギンがキュッキュしているはずが、そこにはペンギンの形をした空気人形が無造作に置かれているだけ。しかも2匹は空気が漏れていた。

そのほか園内では “野生動物” として適当に市場で買ってきたとみられるニワトリ、カモ、アヒルなどが展示されていたという。動物園の入場料15元(約260円)と、お手頃価格ではあるものの、カネをとってこのクオリティに来場者はブチギレだ。この様子がネットで公開されると、即物議、炎上騒ぎとなった。

・「パラダイス」であった可能性が浮上

一体、どこの誰がこの低クオリティパークを作ったのか!? 隣接する公共施設『亀山公園』は「本公園とは無関係」と主張しているそう。何でも、この動物園は個人が運営しているというのだ。

……『探偵ナイトスクープ』でいうところの「パラダイス」であった可能性が浮上したのである。管理が行き届いていない、展示物が珍妙、微妙に料金を請求される、パラダイスの要件はほぼ満たしている。

むむむ、ウソは許せん。だが、パラダイスなら管理者のキャラと説明次第で騒ぎも鎮静化するかも……と思ったら、さらに予想外の展開が待ち受けていた。

・首謀者は逃走していた

中国メディアが動物園のオーナーに直撃したところ、以前からニワトリやクジャクを飼育する「動物園」として運営されてきたのは事実と判明。しかし、この炎上した件についてはオーナーも無関係だというのだ。

何でも「動物の企画展」を持ちかけてきた男性に2日間だけ場所を貸しただけなのだそう。彼に全てを任せていたら、こんな騒ぎとなりオーナーも困惑しているようだ。

なお、その後、男性は逃走。全く連絡がつかないのだという。彼は、ビニールのペンギンを並べて何がしたかったのか。バレないとでも思ったのか。真相解明が待たれるところだ。

参照元:YouTube東網玉林生活圏(中国語)
執筆:沢井メグ