ことあるごとに問題視される喫煙者のマナーやモラル。個人的にはここ数年で喫煙者のマナーは劇的に改善されたと思っているが、それでも歩きタバコを始めとするルール破りはちょいちょい目にする。大多数の喫煙者は決められた場所でタバコを楽しんでいるだけに、非常に残念な気持ちでいっぱいだ。

さて、今回はつい先日私(P.K.サンジュン)が経験した、新幹線での喫煙マナーについて紹介させていただきたい。今の時代に禁煙車両でタバコを吸う大馬鹿者はさすがに見かけないが、新幹線の喫煙所を占拠する人たち(主に女性)は一体何のつもりなのだろうか?

・女性のケースが多い

一昔前まで新幹線は「喫煙車両」と「禁煙車両」に完全に分かれていた。信じ難いが飛行機も喫煙OKだったし、何なら映画館や地下街でもみなプカプカとタバコを吸っていたものだ。そう考えると、今の喫煙者ってマナー良くありませんか? 嫌煙家のみなさん?

それはさておき、私がカチンと来ているのは数少ない新幹線の喫煙室を占拠する人たちである。つい先日新幹線に乗る機会があったのだが、タバコを吸い終わってるのに出てこないシチュエーションに3回遭遇した。そのいずれもが女性2人組で、立ち話に夢中で出てこないのだ。

私が乗車した新幹線には喫煙所が4カ所設置されていた。1カ所に2人喫煙可の喫煙室が2つあったから、新幹線丸ごとで同時に16人はタバコを吸える計算だ。つまり、感覚的には4人分のスペースを4車両で共有するイメージである。

・出発直後は混み合う

喫煙者が少なくなったとはいえ、それでもタバコを楽しむ人はいまだに多い。ましてや手持ち無沙汰になる新幹線は、喫煙者にとって絶好の喫煙タイムである。もちろん喫煙室に誰もいない時間帯もあるが、特に出発してすぐは喫煙室が混み合うケースが多いように思う。

そんな中、タバコに火が付いていないのに喫煙所から出てこない女性たちはどういうつもりなのか? 扉はガラス製なので、こちらに気付いていないことはあり得ない。というか、こちらはデッキで片手にタバコの箱を持ち「盛大に吸いまっせ~!」とアピールしているのだ。

私なら、むしろ早めに吸う。そして喫煙所から出る際は “お先にいただきました感” を軽い会釈などで表現し「さあさ、どうぞ思う存分やってくださいな」的に次の人へ喫煙室を譲る。逆に言えば、吸い終わってるのにその場に居続けられるほど強いハートを持ち合わせていない

だが彼女たちは強い──。外で待っている喫煙者の存在を確認しても、キャッキャ言いながら愉快なトークを継続できるのだから。それとも何か? 彼女たちはトークを中断したら死んでしまう病気なのだろうか? 全くもって理解できない。

・喫煙者のマナー問題というよりも……

この話は「喫煙者のマナー問題」というよりは「行列が出来ているのにランチを食べ終わっても居座り続ける問題」に近いことだろう。もちろん大多数の喫煙者、そして女性喫煙者たちはサッサと次の人に喫煙室を譲っていると思うが……。

新幹線の喫煙室でタバコを吸い終わっているのにトークを続けている女性諸君。いいからとりあえず、デッキでトークに花を咲かせてもらえないだろうか?

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼吸い終わったら、デッキでトークお願いします。