アジアを歴訪中の米トランプ大統領。2017年11月5日の来日を皮切りに、8日~10日には中国を公式訪問した。そのなかで世界が注目したのは「Twitter禁止の中国で、トランプ大統領はツイートするのか」という点! 結果としてツイートしていた。しまくってた!

でも、それって中国の法律違反じゃないの? Twitter大好きなトランプ大統領のために中国政府、忖度(そんたく)した?

・中国滞在中にTwitterを9回更新

中国滞在中、「今から中国を離れます」を含めてTwitterを9回更新したトランプ大統領。

贅(ぜい)をつくしたおもてなしに感謝の意をのべ、習近平主席を “人々に尊敬された強力な指導者”と絶賛し、ヘッダーを2回も中国仕様に設定。さらに「米中友好」を全面に推し出したエモーショナルな動画までアップし、中国での様子をほぼリアルタイムで伝えている。

・中国で禁止されているTwitter

それにしても、中国で禁止されているはずのTwitterを堂々と使って習近平主席に賛辞を送るとは、なかなかトリッキーな構図だ。

皆さんご存知のとおり、中国では表向き、TwitterやFacebookなどSNSやウェブサイトが遮断されている。それらにアクセスしたい人はVPNを介し、当局の規制を回避して使っている状況だ。そして、そのVPNサービスの提供は違法ということになっている。

となると、トランプ大統領のやったことって、中国的に違反じゃないの?

・違反じゃないの? 中国外交部「それは……」

そのあたりは全力スルーされるかと思われていたが……そんな素朴な疑問に中国外交部が回答したという。米ラジオ局『ボイス・オブ・アメリカ』の中国語版サイトによると、9日の定例会見で記者が「違反では?」と質問。そこでスポークスマンの華春瑩(か・しゅんえい)氏がこう答えたのだ。

さてバリバリ動画までアップしていたトランプ大統領はどうなのか? 外交部の回答を動画で確認すると……

「中国で人々は十分なルートを持ち、外部とコミュニケーションをとっています。ただ、その方法が様々ということにすぎません。

たとえば、WeChatを使う人もいればWeiboを使う人もいます。スマホもiPhoneを使う人もいればファーウェイを使う人もいます。みなさん十分なルートを持ち、外部とコミュニケーションをとっていると思います」

──とのことだった。

そうそう、WeChatでもWeiboでも、iPhoneでもファーウェイでも何使っても自由……ってそりゃそうだわな。明言を避けたのは、予想通りといえば予想通り。しかし、控えめな言い方をしても、世界が知りたかった答えではないだろう。残念!

今回、中国がトランプ大統領のTwitter使用に積極的な姿勢だったのか、黙認していた形だったのかは定かではないが、トランプ大統領のTwitterを介し、訪中時の温度感が伝わってきたのは確かである。

参照元:Twitter @realdonaldtrumpYouTube、美美国之声(中国語)
執筆:沢井メグ

▼バリバリ中国からTwitter更新するトランプ大統領

▼外交部のコメント。ドキドキして聞いたら、あっけなかった……

▼トランプ大統領がTwitterにアップした動画。編集した人、大変だったろうなぁ