Amazonは2017年11月8日、声で操作を行うことができるスマートスピーカー「Amazon Echo」を発表した。こちらの最大の特徴は、音声アシスタント「Amazon Alexa」を搭載している点。声で音楽をかけたり、スケジュールや天気の確認などを行うことができるという。

そしてその製品が発表された同日、三井住友銀行はAlexaに対応したサービスの開始を発表した。スピーカーに話しかけることによって、残高照会や入出金明細の照会ができるらしい。でも、その使い方にちょっと不安が……。

・パスコードも声で

三井住友銀行は、Amazon Echoの出荷開始に合わせてサービス提供をスタートさせるようだ。照会できるのは残高と入出金明細(直近5件)。確かに、スマホを起動することなく確認できるのは便利かも。

だが、ひとつ気になることがある。利用イメージの画像を見ると、スピーカーに向かってパスコードを口頭で伝えなければならないのだ。これは、パスコードをスマホに入力するのと状況が異なるぞ……。

・不安な点

もしかして、外に声が漏れたりしないだろうか? 壁の薄い家なら、隣に聞こえたりする可能性は高い。そうなったら大変だ。ネットの声を見てみると……

「なにそれ怖すぎ」
「声で暗証番号言うの?」
「いろいろと危険な気が……」
「盗聴に注意」
「これは違うやろ」
「これは…マジ?」

……など。やはり、声に出して自分のパスコードを読み上げるのに、抵抗を示す人が多いようだ。なかには、テレビ番組で自らの口座のパスワードを言ってしまうサンシャイン池崎さんを思い出した人も。

・新たな安全問題

それはさておき、スピーカーに向かってパスコードを口頭で伝えるとなると、新しい安全面の問題が発生しそうな予感もする。例えば、新手の振り込み詐欺があらわれて、スマートスピーカーを操ってパスコードをだまし取るなんてことになったりしないか? 

──便利になるのは嬉しいけれど、個人的にはどうしても怖いと思ってしまう……。

参照元:三井住友銀行Amazon
執筆:佐藤英典