社会問題レベルまでには発展しないものの、ことあるごとに話題になる転売問題。インターネットを通じ、高額でコンサートチケットやゲーム機器があたり前のように売買されていることはご存じの通りである。
インターネットを活用した転売には大きく分けて2つのルートがあり、1つはSNSで直接やり取りする方法、そしてもう1つがネットオークションを利用する方法だ。そんな中、日本最大級のネットオークション『ヤフオク!』が「転売目的のチケットを出品禁止にする」と発表し話題を呼んでいる。
・ヤフオクが発表
2017年11月8日に発表されたヤフオクのお知らせ。まずは発表を抜粋してご覧いただこう。
「ヤフオクでは、当社が不適切と判断した商品の削除を行っておりますが、このたび、転売する目的で入手したと当社が判断するチケットを出品禁止物として明示することとしました」
具体的にはガイドラインの出品禁止物に「転売する目的で入手したと当社が判断するチケット」が追加されるとのことだ。
ただし、チケットの取り扱いが無くなるわけではなく、禁止となるのは「転売する目的で入手したとヤフオクが判断したチケット」のみである。チケットを「転売目的で入手したのか?」それとも「転売目的ではなかったのか?」の判断は難しいと思われるが、まずはヤフオクのお手並み拝見といったところだろう。
・ネットの声
「いいぞ、もっとやれ」
「一時的な効果じゃないことを願う」
「いまさら感はあるがやらなきゃダメだろ」
「効果はわからないが、指針を示したことは素晴らしい」
「他のオークションサイトもやって欲しい」
「チケットの次はニンテンドースイッチも頼む」
「転売ヤーの終わりの始まりですね」
仮に今回の措置が一定の効果を上げた場合、ヤフオク内でチケット以外のカテゴリー、さらには他のオークションサイトに波及する可能性は大いにある。
チケットに関していえば、欲しい人が正規の価格で購入できることが本来あるべき姿だと思うが、果たして今回の発表は転売ヤー撲滅の契機になるのだろうか? 今後の推移を見守りたい。
参照元:ヤフオク!「転売する目的で入手したチケットの出品について」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.