子供の頃から慣れ親しんだ乳酸菌飲料・ヤクルト。きっと飲んだことがない人の方が少ないはずだ。ところで、ヤクルトといえばアルミのフタがついているのが特徴だが、あなたはヤクルトをどのように飲むだろうか?

先日、台湾では下から飲むと話題になったのも記憶に新しいヤクルト。たしかに飲み方にはいくつか種類がある。その中で、個人的にもっとも「あ、こいつ育ちがいいな」と思うのが、ストローで飲むタイプの人種だ。そう、あんな小さいヤクルトをわざわざストローで飲むなんて、育ちが良くないとありえないのである。

・飲み方いろいろ

ヤクルト。たった65ミリリットルしか入っていないあの小さな容器の中には、とびきりの夢とワクワクが詰まっている。とはいえ、私(あひるねこ)の実家では牛乳や麦茶のように常備されていたわけではないので、たまにヤクルトを飲む時はテンションが上がったものだ。

ヤクルトが他の飲料と違うのは、飲み方が人によって異なるという点だろう。フタを剥がしたり、指を突っ込んだり、はたまた歯で破ったり……様々な飲み方が存在する。中でも1番スタンダードなのが、フタを手で剥がす飲み方ではないか。

・よく見かける飲み方

実際、フタ自体が手で剥がせるような作りになっているわけだし、ヤクルト側も想定している公式な飲み方であると思われる。まあ言ってしまえば普通というか、特に面白みのない平凡な飲み方と言えるだろう。サラリーマン的というか。

ただ、この場合どこまでフタを剥がすか? という分岐が発生することは記しておかねばなるまい。ちょっとだけ剥がして隙間から飲むタイプ。完全に剥がして障害物ゼロの状態で飲むタイプ。そして、不運にも途中でフタがさけて部分的に残ってしまう事故タイプなどである。

・こんなヤンチャな飲み方も

おそらく多くの人は、このいずれかに該当すると思う。だが、子供にとってはこの飲み方すら煩わしいもの。もっと、もっと早くヤクルトにありつきたい! そうやってスピードを限界まで追及した結果、編み出されたのが前歯でフタをぶち破って飲むワイルドタイプである。

みっともない? 衛生的じゃない? んなもん知るか! これが楽なんだよ!! という声が聞こえてきそうなラフな飲み方ではあるが、手が汚れる心配がないのは事実として認める必要がある。子供らしいヤンチャ感があって、個人的にはなかなか趣を感じる飲み方だ。

・「あ、こいつ育ちがいいな感」が異常

こんな具合に飲み方いろいろなヤクルト。が、中でもブッチギリで異彩を放っていると思うのが、ストローでチューチュー飲む勢である。わざわざストローを刺してヤクルトを飲むという行為からは、経済的にも精神的にも、圧倒的な余裕しか感じない。こやつ、一体どこのお坊ちゃんだ……?

今回5本入りを買ったら、細いストローがちゃんと付いてきた。しかし、子供の頃は、どういうわけかあのストローをあまり見かけなかった気がする。そのせいか、ストローで飲む人は選ばれた人間のようなイメージがあるのだ。その姿は、もはや優雅ですらある。

・ヤクルトは人生

別にどう飲むのがいいか? という話ではない。ヤクルトには人によって様々な飲み方がある。ただそれだけのことだ。が、だからこそ、そこにはドラマがあるように思うのである。そう、ヤクルトの飲み方ひとつで、その人がどんな人生を送ってきたかまで分かると言っても過言ではないのだ。人生、それはヤクルトである。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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