突然だが皆さん、『餃子の王将』で唐揚げをテイクアウトしたときにもらえる “香辛料” をご存知だろうか? 成分不明の激ウマ調味料。そのあまりの中毒性に「魔法の粉」とか「マジックパウダー」などと呼ばれている。

そのマジックパウダーを再現すべく、日本中の錬金術師たちが研究を重ねてきたが、もうその必要はないぞ! 王将が公式に販売しているのだ。素敵なビン付きタイプもあるのだ。さぁ、いますぐ、小銭握って王将へGOォォォォッ!!

・ビン付290円、リフィルのみ180円

先日、『餃子の王将』のロードサイド店舗に行ったところ、レジ横にちょっぴりオシャレな空瓶と何やら小袋が置かれていた。そこには、「王将マジックパウダー」「王将魔法の粉」と書かれているではないか!?

ま、マジックパウダーっちゅーと、あの粉のことでっかー!? というか、あの異名、公式名称だったのかよ!? 

値段はビン&袋に入った粉で290円(税抜)、粉のみだと180円(税抜)だ。王将のカスタマーセンターに問い合わせてみたところ、粉のみのものは “リフィル” と呼ばれていた。お、おお……リフィル。

・唐揚げ20回分入ってるどー!

ここからは、ややこしいので唐揚げを買うともらえる分を「香辛料」、今回、単品購入したものを「王将マジックパウダー」と呼びたい。

では、輪郭から見ていこう。香辛料は1袋3グラム入り。とてもとても少ないのだ。貴重なので、ちょびっとだけ使って、あとはとっておくという涙ぐましいことをしたことがある人もいるだろう。

一方、王将マジックパウダーは60グラムの大容量! 唐揚げに換算すると20回分だ。20回分が180円で手に入るなんて、コスパ良すぎないか!? 

・で、ホンマに同じ味なんか?

もう味見する前から胸アツだ。しかし、まだ確認していないことがある。それは両者が本当に同じモノかということ。両方、マジックパウダーという呼び名があるため、勝手に同じモノと思っているが、ホンマに同じ味なんか?

正直に言おう。100%一致とは言い難かった。いや、味は同じ方向を向いているのだが、心なしか「王将マジックパウダー」の方が濃い味なのである。気のせいかと思い、他の人にも味見してもらったが、やはり私と同じように感じたとのことだ。成分表を見てみると……

・王将マジックパウダー

「食塩、ブドウ糖、白コショウ、山椒、調味料(アミノ酸)」

・香辛料

「食塩、白コショウ、山椒、調味料(アミノ酸)」

──あっ、成分、ちょっと違った! もしかしてブドウ糖が、しょっぱさを強調しちゃったのだろうか。クッキーを作るときに塩をひとつまみ入れると甘みが増すのと同じように。

しかし、今回感じた違いは濃度の差だけ。同じ味と言っても差し支えない範囲だろう。しかもだ。味が薄くなっていたなら悲しいが、濃くなってるならむしろ得した気分である。

・いまこそ、解き放たれよ

さぁ、我々はいま “3グラムの呪い” から解き放たれた! 王将の唐揚げにダッバァッァァァァとかけるもよし! KFCのフライドチキンにかけるもよし、『世界の山ちゃん』の手羽先にかけるもよし! 何なら白飯にかけたっていいんだぜ!? 

なお、販売状況は店舗によって異なるそう。確実に手に入れたいなら、お店に直接確認することをオススメするぞ!

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼マジックパウダー、思う存分に食べられるぞー!

▼中国の香辛料「孜然(ズーラン)」ことクミンパウダーと混ぜると、エキゾチックな味になった。これはたまりませんなぁ