『絶対にタバコをやめる』ための超過酷な6日間!「シュールストレミングの匂いを吸いこむ」などハード過ぎる6つのトライアルで禁煙に挑戦した結果(その2)

【2日目:水蒸気フレーバーのガジェットを吸う】

2日目は、水蒸気フレーバーのガジェットを使い、「何かを吸わないと落ち着かない」「口元が寂しい」という気持ちを紛らわせる作戦だ。

……が、実際に吸ってみると、いつもの紙巻きタバコと比べたら、全然ガツンと来ない。

水蒸気はムクムクと出るんだけど、パンチが足りない。もっとガツンと来ないものだろうか。

そして、そう感じた時点で、負けであった。


【3日目:大食いチャレンジ】

だったら、ガツンと来る方法でいこう。というわけで、大食いにチャレンジ。食欲を限界まで満たせば、タバコを吸いたい気持ちは薄れるのではないかと考えてる人がいたら、忠告したい。

「食欲が満たされまくると、より一層タバコが吸いたくなるから気をつけろ!」と。

今回は、大盛りカレーを食べ……

そこからさらに、夜までお菓子を食べ続けたところ……

こりゃ、タバコを吸ってしまうのは仕方がないというもの。完全なる作戦ミス。考えたヤツ、出てこい。


【4日目:自分の頭皮をマイクロスコープで見ながら仕事】

「タバコは百害あって一利なし」とよく言われる。そしてそれは、頭皮の健康にだって当てはまるはず。早い話が、自分の頭髪を薄くした犯人の1人が、タバコなのではないかということだ。許せん! お前のせいで……!

その被害状況を確認すべく、折り曲げたハンガーにマイクロスコープを取り付け、いつでも頭皮チェックが出来る即席のガジェットを作って装着。

目を背けたくなる現実をあえて直視するスタイルで、仕事をしてみた。


——見たくねえエエエエ! なにこれ、すごいストレス溜まるんですけど!! こんな状態で仕事をしていたら……

タバコを吸いたくなっちゃうでしょうが!!


【5日目:喫煙者の息を吸いまくる】

喫煙者の息は臭い。タバコだけでも十分に臭いのにコーヒーが加われば、さらにヤバくなる。その息を嗅ぎながら仕事をすれば、「自分の息はこんなにも臭かったのか! もうタバコなんて二度と吸うか!!」となるはず。

そこで、当編集部の佐藤(喫煙者)に、「佐藤さんの息を嗅ぎながら仕事をさせて下さい」とお願いしてみたところ……佐藤は機嫌良さそうに、タバコとコーヒーをキメはじめた。

その間に、佐藤の息を私の口まで届けるため、ホースを漏斗を使って器具を制作。漏斗をお互いの口元に当てると……確かに、佐藤の吐息がムワっと漂ってくる。

うん……キツイわ。文句なしにキツイわ。

と、そこまでは順調だったのだが……誤算が1つあった。最初こそ「エグい」と思ったものの、慣れてくると、「喫煙者の吐息より、もっとダイレクトにタバコを感じたい」と思ってしまったのだ。

その気持ちが限界まで高まり……またしてもやってしまった。

こうして、5日目は終わった。そして、色々なものが、同時に終わった。

その後、最終日にシュールストレミングに挑戦し、結果的に禁煙に失敗したのは、先に述べた通りである。


・反省点

とにかくだ。この6日間を振り返ってみると、私の禁煙成功に賭けるエネルギーが、間違った方向に出てしまった感は否めない。「否めない」というか、絶対そうだわ。疑いようがないわ。

——と、私は今ニコレットクールミントガムを噛みながら、ひしひしと感じている。

参考リンク:ニコレットクールミント
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.