カタツムリや、ヤドカリといった生物は殻に身を守られているため、外敵に襲われそうになった時は殻に身を隠せてしまう。
そんなカタツムリなどを真似たのか、人形に頭を突っ込んだカニの写真がネットで話題になっている。しかし、その画像の裏には、思わず考えさせられてしまう悲しい現実が隠されていたのである。
・人形に頭を突っ込んだカニが激写される
米ニュースサイト『UPI』によると、太平洋のピトケアン諸島に属するヘンダーソン島で、人形に頭を突っ込んだヤシガニが撮影されたのだという。では一体なぜ、ヤシガニはこのような姿になってしまったのだろうか?
・ヘンダーソン島とは?
実は、ヘンダーソン島は無人の孤島で、かつてBBCは「世界最悪のプラスチックゴミ集積場」だと報じている。島の画像を見ると、ビーチは信じられないほどゴミだらけ! とてもではないが、「ビーチで日光浴をしてリラックスしたい」などとは思えないような場所で、裸足で歩こうものなら怪我をしてしまいそうなのである。
・島の生態系にも大きな影響が……!?
おそらく、ヤシガニがゴミ溜めのようなビーチを歩いている時に、人形の頭にスッポリとハマってしまい、抜けられなくなってしまったのではないかと思われる。ヤシガニが人形の頭を背負って歩いているということは、生態系への悪影響が心配されるほど、島の汚染が進んでいるのではないだろうか。
その悲しい現実を、人形に頭を突っ込んだヤシガニの写真が象徴していると言えそうだ。