アフェリエイトに精通している者であれば、つい先日にVALU問題で大炎上した人気YouTuberのヒカルさんが、遠い昔に情報商材で稼ごうとしていたことは常識中の常識である。ちなみに、その頃は「金髪起業家ヒカル」と名乗っていた。
真偽の程は定かではないがヒカル氏は、なんと8カ月という短期間で月収1200万円を稼いでいたと自称しており、その後も月収で1000万円を下回ることはなかったという。
今から5年ほど前の話であるが、その当時にヒカルさんが売っていた情報商材を、実際に買っていた人物との接触に成功! いろいろ話を聞いてみることにした。
・アフィリエイトの師匠が再び登場
話をしてくれたのは、以前『押尾学さん推薦のFXスクール』の記事でも協力してくれた、月収数百万を稼ぐアフィリエイト界の重鎮『阿富利 英太(あふり えいた)』氏(仮名、47歳)である。余談だが、私(耕平)のアフィリエイトの師匠である。
── 阿富利さん、ご無沙汰してます。さっそくですが、ヒカルさんが売っていたとされる情報商材を持っているんですよね? どんな内容だったんですか?
阿富利氏「ああ持ってるよ! 俗に言う『ブログを使って稼ごう!』的な商材だね。簡単に言うと、芸能人や事件やイベント……何かしらの、ちょっとしたトレンドになっているニュースをネタに記事を書いたりして、アクセスを集めて広告収入を得る方法などが解説されている。ちなみに情報商材の中でもトップクラスに売れた商材で、なんとその販売本数は1万本を超えているらしい」
── 私は持っていないのですが、この業界じゃ誰もが知っている超有名な情報商材ですよね。しかも値段は、たしか1万円台後半だったような気がするので……売上は2億ぐらいってことですよね?
阿富利氏「ウソかホントか、そのうちの900本をヒカルがアフィリエイトで売ったと言われているよね。私の記憶が正しければ、この情報商材のアフィリエイト報酬は1本あたり1万円以上もらえるはず。となると、それだけでも900万円以上の報酬を手に入れたことになる。さすがに私もそこまで売ったことはないねぇ〜」
── アフィの猛者である阿富利さんをも唸らせるってことは、さぞかし凄まじいセールス手法だったんでしょうね。ちまたでは「詐欺的な手法で、これだけの本数を売った」との黒い噂もありますが、本当なんでしょうか?
阿富利氏「まず、そもそも前提として本当に900本売ったかどうかも怪しい。明確な証拠があるわけではないので、正直なところ、本人しかその真偽はわからない。
ちなみに私はヒカルから買ったわけではないから、詐欺かどうかの判断はつかないけども、当時、よく言われていた噂だと、その情報商材をヒカルから買った人には特典として、その稼ぎのノウハウの内容をフォローした『90日間サポート』みたいなものをつけていたらしいんだよね。
ところが、そのサポートの対応がほとんどなかったということで、『詐欺だ!』という声が、いろんなところから挙がった……って顛末だったらしいよ」
── なるほど……。さすがに1人で900人に売っていたとしたら、サポートも大変そうですよね。
阿富利氏「ほかにも『購入者限定メルマガ』みたいなものを特典につけていたらしいんだけど、そのメルマガの内容が、他の有名アフィリエイターの丸パクリじゃないか? ということでも話題になっていた。それが原因かどうかは知らないけれど、実際にヒカルはその後、表舞台から姿を消している。」
── で、核心に触れますが、ズバリ、ヒカルさんが売っていた情報商材も詐欺商材だったんですか?
阿富利氏「うーん、さすがにこれだけ売れている商材ということもあって、詐欺的な内容は含まれていないと考えている。私も一通り目を通したが、内容は『王道系』と呼ばれる手法で、前述したようにブログを1から作って、コツコツ広告収入で稼ぐようなノウハウが丁寧に解説されている。
ただ、画像の流用などの著作権に緩くて、実践者には画像の無断転載が横行しているのも事実だな」
── 私もそのあたりは過去に痛い思い(※ハゲアタック)をしているので、敏感にはなっているのですが……
阿富利氏「でもまあ皮肉だね。自らが900本も売りさばいたこの情報商材のノウハウを使って、自分の炎上ネタが晒されてしまっているのだから。というのも、この炎上ネタをブログの記事にして広告収入を稼いでいるアフィリエイターが続出しているのだから」
── まさに5年越しの『ヒカルさんからの特典』といったところでしょうか?
阿富利氏「……うまいこと言うね(笑) ただ、他のYouTuberが、このヒカル問題に対して『情報商材=ネズミ講』みたいなイメージを植え付けてるけど、あれは間違いだ。これだけは声を大にして言いたいね。英語教材やダイエットDVDも、言い方を変えれば『情報商材』に当たるわけだし」
── 私もそう思います。本当にいい情報をありがとうございました!
阿富利氏「また知りたい事があったら、声かけてよ」
いかがだっただろうか? ヒカルさんが本当に情報商材を900本売ったのか、詐欺的な手法が使われたのかは定かではないが、こういったニュースが出るたびに『アフィリエイト=詐欺』みたいなイメージがついてしまう事は残念極まりない。
確かに数十万、数百万といった高額な商材をギリギリグレーな手法で売りつける『ガチの詐欺師』も後を絶たないことは事実だ。だがしかし、アフィリエイト自体は悪くない。誰もが知っている上場企業も採用している、まっとうなマーケティング手法である。読者の皆さんには、そのあたりも冷静に判断して頂ければ幸いである。