投げ技・関節技・打撃技……。プロレスにはあらゆる要素の技が凝縮しているが、プロレス独特のムーヴが「飛び技」と「フォール技」であろう。レスリングにもフォール技はあるが、見た目の派手さや種類の多さを考えると、やはりプロレス技に軍配が上がる。

今回は、数あるフォール技の中でも、華麗かつフォール率の高い「ラ・マヒストラル」をご紹介したい。日本マット界史上、最高の「ラ・マヒストラル」の使い手といえば……そう、ウルティモ・ドラゴンである。

・ネグロ・カサスの父が開発

メキシコ発祥のプロレス技、ラ・マヒストラル。開発したのは、90年代に新日本プロレスでも活躍したネグロ・カサスの父「ペペ・カサス」とされている。当然、ネグロ・カサスもフィニッシュホールドとして使用しており、日本での知名度もそれなりにあった技だ。

そんなラ・マヒストラルが一躍有名になったのは、ウルティモ・ドラゴンが使用し始めてから。ウルティモ・ドラゴンについては割愛するが、体格が当時の基準を満たしていなかったため日本ではプロレスラーになれず、メキシコでデビューした苦労人である。

・突然有名になった技

それはさておき、特に1996年に開催された「ジュニア8冠王座統一トーナメント」にて獣神サンダーライガーを秒殺してからというもの、ドラゴンがラ・マヒストラルを繰り出すだけで会場のボルテージは一気に上昇。それまでは「メキシコ流のフォール技」としか思われていなかった技が、一気にプロレスファンの心を掴んだのだ。

今回ご紹介する動画にもライガーをフォールした瞬間が収められているから、当時のプロレスを知る人は、特にご覧になっていただきたい。なお、当サイトの公式Twitterにて「#はじめてのプロレス技」なる投稿を不定期でしているから、そちらも併せてご覧いただければ幸いだ。

参照元:YouTube
執筆:P.K.サンジュン

▼動画はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=w5VzCIcTdpk

▼こちらは「#はじめてのプロレス技」だ。