ひと昔前に比べると英語を話せる人が増えたとはいえ、まだまだ日本は世界レベルで見たら、英会話能力に関しては発展途上国だと言える。

そんななか、海外メディアが「英語を母国語とする人が混乱してしまう和製英語」を特集しているので、10個紹介してみたいと思う。

1.サラリーマン

サラリーマンとはサラリーで働く人を称する言葉だが、英語圏の国では「businessman:ビジネスマン」と呼ばれる。そして、オフィスレディを意味する「OL」も海外で使われることはなく、英語で ‟オフィスで働く女性” に当たる単語は存在しない。あえて言うなら、「A woman who works at the office:オフィスで働く女性」と表現するしかないだろう。

2.マンション

「マンション」は和製英語ではないが、日本と英語圏では使い方が異なる。日本でいうマンションは英語圏の「アパート」に当たり、英語圏で「マンション」と言うと大邸宅や豪邸を意味する。なので、その違いを知らない英語圏の人に「マンションに住んでる」と言ったら、金持ちだと勘違いされてしまう可能性がある。

3.バイキング

日本で「バイキング」というと食べ放題を意味するが、英語圏では ‟北欧の海賊” の意味になる。もし、「今日のランチはバイキングに行った」と英語を母国語とする人に言ったら、「???」状態になってしまうこと請け合いである。ちなみに英語で「食べ放題」は、「All you can eat」という。

4.バイク

日本で「バイク」は自動二輪車のことになるが、英語圏では「自転車」を意味する。自動二輪車は英語で「Motorcycle」になり、‟オートバイ” と言っても通じないので気をつけよう。

5.チャームポイント

人の魅力を伝える時に「〇〇さんのチャームポイントは~」と日本語で言うことがあるが、‟チャームポイント” は完全なる和製英語。英語では「Attractive quality」と言う必要がある。

6.サウスポー

筆者の在住外国人の友達が日本に来たばかりの頃に、初めて「サウスポー」という言葉を聞いて、何のことだかサッパリ分からなかったと言っていたことがある。ちなみに、英語で左利きは「Lefty」という。

7.セレブ

日本でセレブという言葉が使われるようになって随分経つが、英語で「セレブ」と英語圏の人に言っても通用しない。日本で使われるセレブは、「Celebrity」の略である。

8.ガソリンスタンド

そのまま、「ガソリンスタンド」と言っても英語圏の人に通じそうな気もするが、これもバリバリ和製英語なのだ。英語では、「Gas station」と言わなければ通用しない。

9.スキンシップ

日本では、手を握ったり抱き締め合ったりすることを「スキンシップ」と言うが、英語では「Physical contact」がこれに相当する。

10.ワンピース

日本で「ワンピース」は女性用の服を意味するが、英語では、ビキニではない一続きになったワンピース水着の意味になる。日本でいうワンピースを英語で表現する時は「Dress」になり、アニメや漫画好きな外国人だったら「ワンピース」と言われたら、尾田栄一郎作の少年漫画のことだと勘違いしてしまうかもしれない。

和製英語は英語を母国語とする人だけでなく、英語を話したい日本人も混乱しがちな言葉なので、いらぬ勘違いを招かないためにも注意が必要である。

参照元:TEFL.netMental Floss(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.