一般的に日本人の3人に1人が患うとされている大病、癌(がん)。世の中には様々な癌の治療方法があふれているが、癌を克服する上でもっとも重要なことは「早期発見」である。

雨上がり決死隊・宮迫博之さんの例を挙げるまでもなく、早期発見さえできれば癌は高確率で克服できるのだ。だがしかし、人間ドックに通えばそれなりのコストも時間もかかるし、仮に検査をしても見つかりにくい癌も多い。そこでご紹介したいのが、読売新聞が報じた夢のような癌の検査システムである。詳細は以下でご覧いただきたい。

・まさに夢の検査システム

読売新聞によれば、国立がん研究センター(東京都)などは、血液1滴で乳がんなど13種類の癌を早期発見する新しい検査システムを開発、来月から臨床研究を始めるという。早ければ3年以内に国に事業化の申請を行う見通しだ。

これまで、一度に複数の種類の癌を早期発見できる検査法はなく、導入されれば癌の早期発見が可能になるというから、全人類にとって朗報以外の何物でもない。まさに「夢の検査システム」といって差し支えないだろう。

なお、この検査システムで早期発見が可能な癌は「胃がん」「乳がん」「大腸がん」「卵巣がん」「食道がん」「前立腺がん」「すい臓がん」「膀胱がん」「肝臓がん」「肺がん」「胆道がん」「骨軟部腫瘍」「神経膠腫(こうしゅ)」の13種類となっている。

私事で恐縮だが、記者も大腸がんで母を亡くしている。発見されたのは、ステージ3の後半、つまり末期癌の手前であった。大腸がんは早期発見出来れば高確率で克服できる癌とされているから、早期発見できなかったことが母の命を奪ったのだ。

この検査システムが一般的になり、患者本人、そして記者を含む多くの家族が救われることになればどれだけ素晴らしいことだろう? 続報を待ちたい。

参照元:読売オンライン
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Wikimedia Commons.