今、とある「結婚する上で覚えておきたい 10カ条」が話題だ。海外Q&Aサイト『Quora』で投げかけられた質問「結婚する人にアドバイスはある?」に対する返答なのだが、「これまでで最高の結婚アドバイス」なんて感想が寄せられるほど秀逸な内容なのだとか。

発表したのは、オーストラリア在住の男性サム・ファハミさん。人間関係を築く上で大切なことが述べられているので、結婚に興味がない人でも参考になるはず! 以下で、その「10カ条」をお伝えしたい。

その1:「愛」よりも「尊敬」を大切に
もちろん「愛」は大切だけど、愛が消滅しても別れを選ばない夫婦・カップルもたくさん存在する。子供のため、経済的な安定のためなど、理由は様々だ。

でも、「尊敬」できなくなった相手と一緒に暮らし続けることは不可能。生理的に受け付けられず、顔すら見たくなくなるだろう。「愛」は復活しても、失った「尊敬」は修復不可能なのだ。

その2:相手の「目」に惚れる
どんなに美男美女でも、外見は老いていく。しかし「目」が衰えることはない。「目は魂の窓」という言葉があるように、どれだけ歳を重ねても、目を見れば相手の情熱や喜び、憧れなんかが感じられる。相手の「目」に惚れよう。

その3:一緒に「地雷原」を突破する
パートナーが仕事で大変な思いをしたり、健康を害したり……結婚していれば、このような「困難=地雷原」に行き当たる。この「地雷原」こそ、2人で一緒に突破しなければならないものだ。自分だけ安全な場所に立ち、パートナーが1人で地雷原を超えるのを待っていてはダメ。

あなたの助けなしに地雷原を突破できない場合もあるし、突破できる場合もある。いずれのケースでも、あなたはパートナーを失うことになる。

その4:「別人」になった相手を受け入れる
人は誰でも変わる。若き日に輝いていた魅力も、何十年分のゴタゴタに踏みつけられれば失われてしまう。神経質になり、繊細さを失い、怒りやすくなり、寛容さを失う……そんなふうに、パートナーが別人のようになってしまうこともある。

変わらない人間はいない。“新しい自分と相手” を受けいれなければ、人生は堪え難いものになってしまう。

その5:「良きチーム」たれ
あなたとパートナーは、1つのチーム。だがリーダーが2人いれば、決まるものも決まらない。ときには相手に主導権を明け渡すことだって必要だ。結局は “向こう側に無事にたどり着けること” が大切なのだから。

ドライブ先で迷子になったとしても、落ち着いて協力しあい、争うことなく目的地に到達できれば「良きチーム」と呼べるだろう。

その6:互いの「欲」の量は違っている
性欲だって、食欲と同じ。お子様ランチ程度の量で足りる人もいれば、何人分もの食事でようやく満足する人だっている。

自分と相手の欲の量が、同じだと思ってはいけない。どちらかだけ満足できない状態だと、浮気問題も勃発しかねない。自分の気持ち、要求、心配事を伝えあおう。

その7:パートナーと「友達」になる
何年か後、結婚生活のゴタゴタも片付いて、静か〜な日がやってくる。あなたとパートナーが共に過ごす時間もグッと増えるだろう。

けれども一緒に過ごしても退屈で、話すことすらない状態なら、2人は “友達” でなかったことになる。友情とは、関係をしっかりとくっ付け、最後まで離れないようにしてくれるものだ。

その8:「良いとき」を味わいながら、「大変なとき」に備えよう
「末永く幸せに暮らしましたとさ……」なんて、おとぎ話の世界だけ。結婚生活は山あり谷あり。相手を「最高のパートナー」だと思う瞬間もあれば、「最悪のパートナー」だと思う瞬間もある。結婚はいつだって進行中のお話。「良いとき」を喜び味わいながら、「大変なとき」に備えよう。

その9:他のカップルと比べない
あなたの前にいるのは、ラブラブの友人カップル。2人は出会ったばかりのように、そこいら中に愛をばらまいている。そんなカップルを目の当たりにすれば、「私たちとは全く違う……」とため息の1つもつきたくなるのが人情だ。

でも、そのカップルがラブラブっぷりを “演じている” 可能性だって十分ある。人前でショーを繰り広げるカップルだっているのだ。

その10:忍耐、忍耐、忍耐
壁に打ち当たったときは、いつだって「時が解決してくれる」ことを自分に言い聞かせよう。大きく息を吸って、ゆっくり息を吐きだす。忍耐が大切だ。

参照元:Quora / Sam Fahmy‏, used with permission.(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.