何か動けばすかさず話題となる日本の著作権管理団体・JASRAC。今回は、京都大学の式辞でボブ・ディランの名曲『風に吹かれて』の歌詞の引用に対して、著作権を主張していることが話題となっている。

だが、JASRACは「著作権料、著作権料」と言うけれど、本人はそこまで徴収してもらいたいと思っているのだろうか。というわけで、ボブ・ディランに意見を聞いてみることにした

・繋がりがない私とボブ

そう思ったものの、私(中澤)はボブ・ディランと繋がりも何もない。つまり、直接連絡を取る方法はない。そこで、なんとかならないかと「bob dylan」でググってみたところ……

Twitterアカウントあったーーーーーーー! おもっくそ「The official Twitter account of Bob Dylan.」って書いてるゥゥゥウウウ!! というわけで、さっそくこのアカウントに下記のリプライを送った。

・やあ、ボブ

「Hello, Bob. My name is Seiji Nakazawa, and I am a writer for the Japanese website RocketNews24. I’d like to ask your opinion on something.

In his speech to this year’s incoming freshmen, the president of Kyoto University recited some of the lyrics from your song “Blowin’ in the Wind.” The transcript of his speech was also posted on the university’s website. However, the Japanese music copyright collective JASRAC is now asking the school to pay a copyright fee for the use of the lyrics.

Many people in Japan are startled that JASRAC would do this. Would you mind sharing your opinion on the matter?

(やあ、ボブ、ワイは日本のウェブメディア・ロケットニュース24で記者をやっている中澤っちゅう者や。キミの意見を聞きたくてリプライしたでしかし。

今、日本の京都大学の入学式で学長がキミの名曲『風に吹かれて』の歌詞を引用してあいさつしてん。このあいさつが京都大学のHPに掲載されてるんやけど、日本の著作権管理団体JASRACが、これについて著作権について京都大学に言いよったらしいんや。

日本では、大学の式辞に著作権を請求されたことにぎょうさんの人が驚いててな。この件について、キミの意見を聞かせてくれへんかな。)」

なお、現在のところボブからの返事はない。ボブ・ディラン、または JASRAC から何か連絡があったらまたお伝えしようと思う。何年経てば自由になれるのか? どれほどの耳があれば人々の悲鳴を聞くことができるのか? 答えは風に吹かれている──

参照元:Twitter @bobdylan京都新聞
執筆:中澤星児
Photo:RocketNews24.

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