コスパを取るか? 味を取るか? この2つの要素は、決して両立しないものだと思われた。安ければ味は普通レベルでいい。いや、多少高くてもおいしいものが食べたい。しかし、永久に平行線を辿ると思われたこの議論を、とあるランチビュッフェが解決することになろうとは……。

そのランチビュッフェは、1000円札1枚で食べられるという。内容は、インド・タイ・中華とアジア料理の百花繚乱。そして、そのどれもがメチャンコおいしいのだ! オリエンタルレストラン「ASIAN PALM(アジアンパーム)」は、ついに味とコスパの壁を乗り越えたのかもしれない。必見。

・神楽坂にある

東京でも指折りの大人の街、神楽坂。大人の街といっても、銀座や六本木のようなギラギラさはなく、落ち着いた “粋” を感じさせるスポットだ。神楽坂にあるお店は、どこかお洒落で高級感がある。そんな場所で、ああまでコスパを極めたようなランチを食べられるとは、この時は微塵も思わなかった。

・高そうな店構え

牛込神楽坂駅から数分歩いた場所にある「アジアンパーム」は、エスニックな雰囲気ムンムンの入口からして超オシャレ。正直、無駄に高そうである。しかし、ふと目に飛び込んできた文字に、私(あひるねこ)はハンマーで殴られたような衝撃を受けた。

・まさかの野口1枚

なんと、ランチビュッフェが税込1000円とあるではないか。なに!? 1000円とな? むむむ、この店構えからは考えつかない値段設定だ。してその内容はというと、インド・タイ・中華料理が食べ放題だという。か~っ! もう海外旅行に行く必要ないね、ってか!? 気付いたら勝手に入店していたぞ。

・多国籍ビュッフェ

バリのリゾートのような内装もいい雰囲気。コスパなどとは無縁そうであるが……。席に着くと、90分のランチビュッフェがスタートする。それでは、アジア旅行へと繰り出そうではないか。

インドカレーにタンドリーチキン。タイカレー、タイ風チャーハンと焼きそばに、炒め物とスープは中華か。そこへ焼き立てのナンも到着。あっという間に、私のテーブルは多国籍な様相を呈してきた。ワタシ、インド人ジャナイアルよ。名倉ヤナイカ! その通り、カオスだ。

・そのウマさに驚く

なんて思っていたのも束の間。食べ始めたら、ふざけていた自分が恥ずかしくなった。だってこれ、めっちゃウマいんですもの。なんというか、どの国の料理もガチ。適当さがなくて、本場感が強いのだ。3つの店の料理を1カ所に集めているのか? ってな感じ。とにかくどの料理も激しくウマい。

ナンは巨大なので、これを食べてしまうと他が入らなくなる可能性もあるぞ。と言いつつ、チキンがゴロゴロ入ったチキンカレーがウマくてナンもガンガン食べてしまった。後悔はない。そして、タイのココナッツカレーだってナンでいっちゃう! 食べ方も自由自在なのだ。

・味とコスパの両立

90分という時間制限があるものの、その前に大満足してしまうことは確実。ちなみに、もう1つの店舗である渋谷本町店の方は、なんと時間無制限とのこと。意味不明である。まったく、なぜこんなにオシャレでウマいお店なのに、コスパまで優れているのだろうか。理解に苦しむぞ。

ついでに、私が行った神楽坂店は、ランチタイムは全面禁煙だったというありがたい情報も記しておこう。どこまでも隙がないお店だ。コスパと味、どっちかなんて選べない! という欲張りな人は、ここに来ない理由がないだろう。覚えておくように。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 ASIAN PALM(アジアンパーム) 神楽坂店
住所 東京都新宿区箪笥町13 グローバル新神楽坂ビル 1F
時間 11:30~14:30(平日ランチ)、11:30~15:00(土日祝ランチ)、17:30~24:00(ディナー)
休日 年中無休

参考リンク:ASIAN PALM
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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▼インド・タイ・中華料理が食べ放題のランチビュッフェが税込1000円


▼焼き立てのナン

▼インドチキンカレー

▼タイのココナッツカレー

▼タイ風チャーハン

▼タイのスパイシーサラダ

▼どれもがメチャンコおいしい

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