趣味のアイテムから食料品、はたまた家までが売り出されるようになったネットオークション。お目当ての品が安く手に入ったり、市場にはなかなか出てこないレアアイテムと巡り合えるのが最大の魅力だ。きっと「ネットオークションは生活に欠かせない」という人も多いことだろう。

そんな中、ネットオークション最大手「ヤフオク」にある珍品が登場し話題になっている。それは1万円札10枚、つまり10万円だ。その現在価格(2017年4月17日12時時点)がなんと10万8000円だというから意味がわからない。ムム……誰が10万円を10万8000円で買うというのか……?

・ピン札の出品

出品されている1万円札は、旧紙幣でもレア紙幣でもないシンプルな1万円札紙幣だ。ただし新品状態……いわゆる “ピン札” である。つまり、結婚式などで使用されることが多いピン札10万円分を、10万8000円で出品しているというわけだ。

ピン札であろうとなかろうと1万円札の価値は1万円、それ以上でもそれ以下でもない。しかし意外と需要はあるらしく、ピン札の出品はチラホラ見受けられる。ヤフオク以外のネットオークションでもピン札は出品されているから、少なからず買い手がいるということだろう。

・銀行で手に入る

一応お伝えしておくが、ピン札は銀行の窓口でお願いすれば普通に手に入る。お金をおろす際に「ピン札でお願いします」と伝えればいいだけだ。銀行の係の人によれば「ご用意があれば対応できます」とのことであった。

ピン札をネットで購入する人は、おそらく銀行へ行く手数料分として元値より高い金額を支払っているのだろう。個人的には完全に意味不明だが、それで儲けているならばナイスアイディアと言えなくもないのかもしれない。

ある意味で、ネットオークション文化の成熟とも捉えられるピン札の出品。あなたはどう思うだろうか?

参照元:ヤフオク
執筆:P.K.サンジュン