2017年4月14日から4月20日までポケモンGOでは「ポケモンのタマゴを探せ!」というイベントが開催される。イースター(復活祭)に合わせたタマゴをメインとしたイベントだ。2kmタマゴから孵るポケモンの種類が増えたり、期間内は得られる経験値が2倍になったりする。

そんなポケモンGOだが、世界には配信されないどころかプレイすらできない地域がある。ポケモンも出てこなければポケストップもないらしい。そんな地域で「日本で毎日プレイしている状態」のポケモンGOを起動したらどうなるのか。実際に中国へ行って試してみた!

・中華人民共和国の国家安全保障上の理由のため

ポケモンGOができない国の一つとして中国が挙げられる。なんでも国家安全保障上の理由のためということだが、軍の施設や「公表したくない場所」までもゲームの中に登場してしまう可能性があるのだから仕方がない。中国当局の建物がジムになっていたらバトルしづらいだろう。

すでに中国に住んでいる人や旅行者から「ポケモンGOを起動しても何も出てこない」という情報はGETしていた。だが「歩いた距離」に関する情報は自分の目で見て確かめたいと思ったので中国へ行ってみた次第である。

それともう一つやってみたいことがあった。それはゲーム内で「イーブイ」を相棒にして10km歩いた後、明るいうちに進化させると「エーフィ」に、暗くなってから進化させると「ブラッキー」になるという技である。

中国で進化ができるなら中国産の「エーフィ」と「ブラッキー」を作りたい。中国産の「エーフィ」が繰り出す「サイケこうせん」とか普通より強そうじゃない?

・荒廃した土地

中国・上海のオタク街と言われている「文廟」でワクワクしながらポケモンGOを起動! すると表示された場面は聞いていた通りで地図だけが表示されていた。

ポケストップもなければ「近くにいるポケモン」の表示もない。この状態が広大な中国大陸全土にわたって続くというのは恐怖すら感じる

ちなみに香港のSIMを使ったポケットWi-Fiを使用しているので中国でもGoogleやTwitter、LINEがつながる状況である。香港ではポケモンGOで遊べるので、次は中国と香港の国境ギリギリでポケモンGOで遊んでみたい。

・タマゴセット

とりあえず歩くとゲーム内でも移動していたので、「ふかそうち」をセット。データが消えたりしたらイヤなので使う卵は1つだけにした。

中国で生きていくにはリスクを最小限にしないとダメだ。そもそもサービスの対象地域ではないわけだし。セットさえしてしまえば自己責任で後は歩き回るだけだ。

・歩いても歩いても

文廟で小一時間ほど店を回り、その後「豫園」方面まで歩いた。1時間半以上歩いてタマゴの様子を見てみると……。

「0/5km 歩いてタマゴをかえそう」

0km! 現実でヘロヘロになるまで歩き、ゲーム内の地図上でいくら動いても距離がカウントされていない! 歩けば歩くほど悲しくなるシステムだ。私の環境ではポケモンGOはまったく遊べないアプリだということがわかった。

歩いた距離がカウントされない以上、中国産のポケモンを作るのは不可能だし、歩いた距離に応じてもらえる相棒のアメすらもらえないので起動するだけ無駄だ。電池の減りも早いし。

というわけでポケモンGOは正式に配信されている地域で楽しく遊ぼう! 今回のイベントはタマゴを孵してナンボのイベントなのでガンガン歩いてバンバン孵化させよう。

参照元:ポケモンGO
Report:麟閣
ScreenShot:ポケモンGO (Android)

▼何も出てこない

▼何もいない

▼タマゴ

▼一つだけ「ふかそうち」をセット

▼1時間半歩いたけれど距離は0のまま

▼疲れた