心の拠り所となって人々を救うはずの宗教が争いの原因となり、これまでに数多くの戦争が起きて罪のない人々が犠牲となっている。

そんななか、もしかしたら宗教の違いを乗り越える一番の方法は、‟ハイ” になることかもしれないとばかりに、ユダヤ教のラビ&牧師&無神論者が一緒に大麻を吸う実験動画が制作された。全く異なる宗教観を持つ3人が、超~イイ感じに盛り上がってるぞ!

・宗教観が異なる3人が一緒に大麻を吸ったら……こうなった!

動画に登場するのは、昔大麻を吸ったことはあるが、それ以来、ずっとご無沙汰だというユダヤ教の宗教指導者ラビをしているジムさん。そして、牧師のクリスさんは大麻の経験がなく、カトリックの家庭で育った無心論者で同性愛者のカルロスさんは、1時間前に大麻を吸ったばかりだという常用者である。

牧師のクリスさんは、キリスト教徒の大麻喫煙は禁じられている訳ではないが、ほとんどの熱心な信者は吸わないだろうとコメント。こうして、3人は順番に水パイプと大麻を巻いたジョイントを回し、すでに和気あいあいといった感じに! カルロスさんは、「ラビと牧師と一緒に大麻を吸えるなんて、‟死ぬまでにやりたいことリスト” の1つを達成出来たよ」とご満悦な様子だ。

・ハイになって宗教観を語る3人

大麻を吸い始めてから15分後、3人は宗教談義で盛り上がり始めたのだが、カルロスさんが無神論者になった経緯を説明。「子供の頃は神を信じていたけど、14歳の頃に神についてリサーチを始めて、1人の人物に頼るなんてクレイジーだって思ったんだ」と理由を述べている。

そして、ジムさんはカルロスさんに「それぞれの人生や思考がその人物を物語っていて、個々が世界や宇宙の中で基礎となる信念を持っている。それを神とは呼ばなくても、スピリチュアルな人間であることに変わりはない」と言い、無心論者でも心に神に類似した物が存在していると説いていた。

・宗教観の違いを乗り越えた3人が和気あいあいに!

実験を開始して50分経つ頃には、すっかり3人が打ち解けて「お前のことが好きだ。俺達は友達になれるな」とのコメントも飛び出し、宗教観の違いを乗り越えたようだ。撮影の日が、たまたまイエスが復活した46日前に当たる ‟灰の水曜日” だったため、習わしに従いクリスさんが、カルロスさんの額に水で練った灰で十字架を描く儀式を行う一幕も! 

続けて、ジムさんがクリスさんの頭に手を当てながらユダヤ教典からの言葉を唱え、最後は水パイプで一服をキメてフィニッシュ! 宗教実験とも呼べる試みは、大きな笑い声と共に大成功のうちに幕を閉じたのであった。

筆者は、楽しそうな3人を見ていると自然に顔がほころんでしまった。信じる宗教や宗教観が異なっても、その違いを受け入れて打ち解けることは可能だということが良~く分かり、なかなか貴重な実験となったのではないだろうか。

参照元:YouTube
執筆:Nekolas