日清「どん兵衛」といえば、マルちゃん「赤いきつね」と「緑のたぬき」と双璧を成す、日本代表のカップそばであり、カップうどんである。どちらを選ぶかはその日の気分によるが、後乗せサクサクのどん兵衛を支持する人も多いことだろう。
おそらく「年越しソバはどん兵衛と決めている」という人も多いに違いないが、ちょっと待って欲しい。記者もつい先日まで知らなかったのだが、実は日清は『冷凍どん兵衛』を展開しており、これがカップのどん兵衛とは比べ物にならない異次元のウマさなのだ。
・鍋は使わない
近所のスーパーで『冷凍どん兵衛 鴨南蛮そば』を発見したのはつい先日のこと。調べてみると日清は1997年から冷凍どん兵衛を発売しているようだ。し、知らなかった……。価格は税込み239円とカップと比べれば値が張るが、モノは試しということで購入することにした。
冷凍どん兵衛の特徴は、鍋を使わず電子レンジで調理するところ。麺と具のセットはレンチン、スープは熱湯を注げばOKだ。あとはレンチンした麺と具を丼にぶっ込めば完成である。
食べてみるとこれが……絶品! 思わず麺を二度見するほど激ウマ!! 麺は完全に生麺で、いわゆる “生麺風” ではなく……生麺そのものである。カップの揚げ麺もそれはそれのウマさがあるが、普通にそばとして考えた場合、冷凍どん兵衛とは比べ物にならない。
・カップとは比べられないウマさ
さらにはスープがめちゃめちゃウマい。カツオと合鴨のブレンドスープは、コクがありながらもスッキリとした味わいで、スープもまた冷凍の圧勝だ。トドメは具で、鴨肉とネギに焦げ目が付いているのが心憎い。香ばしさがスープに溶け出し相乗効果も抜群で、単なる具ではなく全体のウマさをワンランク上に引き上げている。
カップのどん兵衛ももちろんウマい。……ウマいが、カップを100とすると冷凍どん兵衛は3200くらいの戦闘能力がある。それくらい異次元のウマさなのだ。そば屋が自分たち用にコッソリ年越しそばにしていてもおかしくないレベルなので、興味がある人は試してみてはいかがだろうか。
参考リンク:日清「冷凍どん兵衛」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.