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年末の風物詩、コミックマーケット。その会場だけが、同人誌に出会える場所ではない。2016年12月29日、第91回コミックマーケットが開催されているその裏で、実は別の同人イベントも開催していた。それは、「おもしろ同人誌バザール・プチ」である。

以前のコミケで私(佐藤)が購入した、『この麻婆豆腐がすごい!』を出版している版元ひとりの主催とのこと。これは絶対面白そうな書籍に出会えるに違いない! ということで、私はコミケを早々と引き上げて、会場となっているゲートシティ大崎へと足を運んだ。

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・意外な場所で販売会

会場はゲートシティ大崎の地下1階「アトリウム」。とてもマニアックな同人誌を販売している雰囲気ではないこの場所で、たしかにマニアックな書籍が売られていたのである。

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・駅蕎麦探訪 具材の探求 (CROSSNEXT)

さて、最初に紹介する『駅蕎麦探訪 具材の探求』は、当サイトの記者・中澤星児の「立ちそば放浪記」にも通じるものがあると思い、手にとってしまった。駅で食べられる蕎麦の “具材” にフォーカスし、キレイな写真と丁寧な文章で詳しく蕎麦について語られている。大変勉強になる食レポ。見ていると駅へ走り出したくなる。

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・旨選 第2号 駅弁大会非公式ガイド(CROSSNEXT)

同じくCROSSNEXTの『駅弁大会非公式ガイド』。これは、新宿・京王百貨店で2017年1月12日〜同月24日まで開催される「第52回元祖有名駅弁とうまいもの大会(通称:京王駅弁大会)」を攻略すべく、チラシから人気駅弁の傾向と対策を解く1冊。

「人気駅弁傾向と対策」、この一言を見ただけで、買うしかないと私は決断してしまった。まだ開催されていないイベントなので、写真は少な目だが、それでも駅弁への熱意は存分に伝わってくる。

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・東京86(はちろくざか)港区 坂道散歩 (昭和のひとびと)

赤坂・麻布エリアに特化した散歩リポート。「坂道」とは、ただ傾斜のついた道でないことを、この書籍は教えてくれる。坂道を通して垣間見える、人とのふれあいに、ホッコリと心が和む。

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・東京駅で買える1000円スイーツ (デジタル創作実験工房)

東京駅は、地方から来る人にとって玄関口であると同時に、過酷な迷路である。いや、都内在住の人にとっても、かなり難解な場所と化してしまっている。たった1000円の手土産を買うのにも、命がけの努力を要するといっても過言ではないだろう。

この書籍は、そんな迷える子羊の足元を照らす “光” だ。Googleマップや食べログなんかよりも100倍以上、役に立つ。

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・遊べる! 100均で買えるミリタリーおもちゃ (版元ひとり)

最近100均時計の改造にハマりつつある私は、この書籍に衝撃を受けた。「100均」と「ミリタリーおもちゃ」、およそ縁のないこの2つの言葉を1冊の本の上で見ることになるとは。たかが100均、されど100均だ。

たった100円でも子どもの想像力を引き出すことができたら、1000円、いや1万円以上の価値を見出せるだろう。そもそも遊びとはそういうものだった。無いからこそ工夫が生まれる。そのことをこの書籍は教えてくれる。

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残念ながら、「おもしろ同人誌バザール・プチ」はコミケと連動している訳ではないので、この日限り、この場所で行われた。今後のイベント予定については、おもしろ同人誌バザールのホームぺージで確認して欲しい。

参照元:おもしろ同人誌バザール
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24