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歩きタバコ。駅や飛行機の中でもタバコを吸えた一昔前の日本ならいざ知らず、現代日本において歩きタバコはマナー違反である。良くない……実に良くない。私(P.K.サンジュン)はキャリア18年の喫煙者だが、歩きタバコはマジで許せない。

なぜ許せないかというと……必死でマナーを守っている喫煙者まで「これだからタバコ吸うヤツは(怒)」と思われてしまうからだ! ムッキーーー!! 許せん! 断じて許せん!! というか、この期に及んでまでなぜ彼らは歩きタバコをしてしまうのだろうか? サッパリわからねぇ……。

・なぜ歩きタバコしてしまうのか?

今からさかのぼること14年前の2002年。東京都で初めて千代田区が「路上禁煙地区」を設けた。それまでは基本「どこで吸っても、まあOK」的な空気だったと記憶しているが、以降、全国的に路上喫煙が禁止され、今では都内のほとんどの地域が路上喫煙禁止となっていることはご存じの通りだ。それなのに……。

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なぜ彼らは歩きタバコをしてしまうのか? それが迷惑だと思っていないのだろうか? もっと言えば、他の喫煙者のイメージダウンに繋がると思わないのだろうか? 心底わからない。というわけで今回は約1カ月半に及び、街で見かけた歩きタバコをしている人合計28名に「なんでここで吸ってるんですか?」と聞いてみることにした。

断っておきたいのは、私は彼らを咎めるつもりは全くなかったということ。純粋に歩きタバコの動機を知りたかっただけである。また、当然ではあるが会話のキャッチボールがかろうじて出来たのは3名のみで、あとの25名は「すみません」もしくは無言、さらにいうとムッとして立ち去ってしまった(ガチで知らなかったっぽい外国人観光客も含む)。

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・ケース1:ラフな格好の50代男性のケース

そして以下が、なんとか会話が出来た3名とのやり取りである。まずはラフな格好の50代男性のケースからご紹介しよう。

記者:「すみません、なんでここでタバコ吸ってるんですか? 変な意味じゃなく純粋に理由が知りたいだけなんです」

「ああ……。うーん、なんでかね? つい習慣で……」

記者:「歩きタバコ禁止ってことは知ってますよね?」

「そうだね……。悪気はないんだけど、つい……」

──以上である。つまり「習慣で」「つい」ということであった。

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・ケース2:自転車にまたがる60代男性のケース

続いては、喫煙禁止の公園内で、自転車にまたがり喫煙していた60代男性のケースである。

記者:「すみません、なんでここでタバコ吸ってるんですか? 注意したわけじゃなく、単純に理由が知りたいだけなんです」

「おお、悪い悪い(と言って携帯灰皿にタバコを入れる)」

記者:「ここが喫煙禁止だってことはご存じですよね?」

「まあ知ってるけど、昔からここで吸ってるからなー。気を付けるよ」

──以上である。つまり「昔からここで吸っているから」ということであった。

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・ケース3:スーツ姿の20代男性

最後に、軽やかなステップで歩きタバコをキメていた、スーツ姿の20代男性のケースである。

記者:「すみません、なんでここでタバコ吸ってるんですか? 注意したわけじゃなく、単純に理由が知りたいだけなんです」

「すみません! すみません!」

記者:「別に怒ってるわけじゃないんです。シンプルに理由が知りたいだけなんです」

「ああ、ちょっと(喫煙所が)見当たらなくて……吸っちゃいました。ごめんなさい」

──以上である。彼の場合「喫煙所が見当たらなかったから」ということだ。

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・歩きタバコしちゃう人に贈る言葉

他の人に逆ギレすらされたことを思えば、気まずいシチュエーションにもかかわらず、何とか答えてくれた3名には感謝したい。……だがやはりいち喫煙者としては、許しがたいこともまた事実である。そこでこの言葉を贈ろう。

つい……じゃねーんだよ! 我慢しろよ!! 習慣じゃねーわ! 昔からここで吸ってるじゃねーわ!! 時代は変わってるんだよ! 吸いたきゃ自分から時代に歩み寄れよ!! 合わせてかなきゃ仕方ねーだろ! 喫煙所がない!? 耐えろよ! 今はそういう時代なんだって!! 

そして頑張ろうぜ! あなたたちだけじゃない、他の喫煙者の大部分が頑張ってマナーを守ってるんだよ!! 見えないかもしれないけど仲間たちも頑張ってるんだぜ? あなたも喫煙者の代表なんだ! それ意識して頑張ろうよ!! 肩身狭いけど、これ以上肩身狭くならないようにしてこうぜ!

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個人的には、ヒステリックな「喫煙者は全員滅びろ!」「もっとタバコ代を上げろ!!」などという意見には賛同できない。……が、全体的な「喫煙者はマナーを守るべき」という流れは当然だと思っており、肩身がどんどん狭くなるのも致し方ないことだと考えている。

だからこそ非喫煙者の迷惑にならぬよう、これまで以上に喫煙者はマナーを守らなくてはいけない。もし「歩きタバコしちゃってるな」という人は、「自分も喫煙者代表なんだ」ということを意識して、己と戦おう。その歩きタバコが、タバコ仲間の首を絞めることになるのだから。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼歩きタバコはやめましょう。
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