世のオッサンたちは、もっと女装をすべきである……というのが私(羽鳥)の持論だ。なぜならば、女性の気持ちが少しだけ理解できるうえ、とても気分が良いからである。女装をしていない男性は、人生の半分を損していると言っても差し支えない。
そんなこと言われても、お化粧とかできないしィ……とモジモジしている場合ではない。いま女装しないで、いつやるんだ。時間と欲望は待ってくれない。半分損しているんだぞ!! やろう。今やるんだ。よし! そうと決まれば、まずはお化粧からである。
・いつかは自分でメイクを
私は、いつも女装男子に優しいサロン「ラール」で女装メイクをしてもらっているのだが、常々「いつかは自分でメイクできるようにならんとなぁ……」と思っていた。
なぜならば、ラールさんが混んでいたり定休日だったりしたら、私が変身できないからである。女装したいと思った “その瞬間” に、即女装できなければイカンのだ。忙しいビジネスマンこそ、自分でお化粧できないとダメなのだ。スーパーマンのように。
・なんとなく必要なモノは知ってる
用意したのは、「これだけあれば、とりあえずお化粧できるであろうセット」だ。いつもラールさんにメイクされている時、「なるほど、こうやってメイクするんだなぁ」と真剣に観察していたので、なんとなく必要なモノは把握していた。
・とにかく「量の加減が分からない」に尽きる!!
まずはBBクリームを塗りまして〜、ファンデーションをポンポンして……と、記憶をたよりにやってみたが、もうすでにこの時点でオロオロ状態。というのも、どれだけの量を使えば良いのか、まるで分からないのだ。薄いと、ヒゲがバレそうだし……。
続く「目元メイク」も、めちゃんこムズい。アイシャドウのパッケージの裏面に「こうやってやるんだよ」的な説明書が書いてあるのは助かるが、やはり “どれだけの量を塗れば良いのか” が分からないのだ。眉毛もしかり。アイライナーもだ。
目元が終わったら、次はチーク(ほお紅)であるが、これまた緊張しながらポンポンしてみた。つけすぎたら林家パー子みたいになっちゃうし……みたいな感じで、やはり “加減” が分からない。よって、ついつい弱気になって、薄化粧になってしまう。
・唇ン〜
しかしながら、リップはわかる。リップクリームで慣れているし、口に紅を入れてから「ン〜」と唇を閉じる女性のしぐさは、とても可愛く妖艶なので、昔から好きなのだ。私も唇ン〜してみたが、鏡に映るテメーのしぐさに思わず胸がキュンとした。
そんなこんなでメイク開始から約1時間チョイ後……やっとこさ「初めての自分メイク」が完了した。ヅラもかぶっているから「首から上はレイちゃん」になっているハズ……なのに、なんかいつもと雰囲気が違う〜(泣) 全然レイちゃんじゃないのだ。
冷静にビフォー・アフター写真を見比べてみたが、劇的な変化を感じない。なんというか、化粧の下手なオッサンのオカマ、みたいな感じなのだ。
……事実、そのまんま「ヘタクソな化粧をしているオッサンのオカマ」なのだが、これには大きなショックを受けた。なにげに心中、エーンエーンと泣いちゃった( ;∀;)
やはりプロにメイクしてもらった時と比べると雲泥の差。「人生最初のメイクにしてみれば上出来」や「むしろ、ナチュラルで可愛い」との声もありそうだが(ないかも)、こんなんじゃ恥ずかしくってお外にでも出られないよォ(つд⊂)エーン
なんてメイクって難しいの? そして、とても奥深い。いつもこんなに難しくて大変なことを、女性は日々やっているのだな……と考えると、素直に心から世の女性たちをリスペクト。そして、そう自然に思えるだけでも、人生少しは得をしている気がするのである。世のオッサンたちは、もっと女装をすべき。損した人生を取り戻そう!
参考リンク:新宿の隠れ家サロン RAAR(ラール)
Report:レイちゃん(GO羽鳥)
Photo:RocketNews24.