つい先ほど、歌手のASKAさんが不起訴になったとの一報が飛び込んできた。ASKAさんといえば、「ギフハブ」などの言葉を流行らせつつも、2016年11月28日に覚醒剤取締法違反で警視庁に逮捕され、大きな話題になっていた。それと同時に、彼を取材するマスコミへの非難が殺到したことも記憶に新しい。そんな彼が……不起訴に!!
この展開について、勝ち誇った顔で「ほれみたことか」と言うのは、ロケットニュース24の顧問ドラッグ事情通・ボブ麻亜礼(まあれい)氏だ。詳しく話を聞いてみた。
──ボブさん、ASKA不起訴です! 釈放です!!
ボブ「ほらな。おれ、最初から信じてた。絶対に不起訴になるって思ってた。あと出しじゃねえぞ。この前の記事でも、ASKAにエールを贈ってただろ」
──ほんとだ! 最後の最後でASKAが出てる!
ボブ「たしかにASKAは過去に過ちを犯したよ。でも、今回の件は、最初から “絶対にやってない” って俺は思ってた。NHKによると、彼は「1回目の逮捕のあと、薬は見ていません。絶対やっていません」と言ってたんだろ? それが全てだよ」
──でも、みんな怪しんでました。だって「ギフハブ」とか……
ボブ「ギフハブは、スマン、おれもウケた。でも……事実だったらどうする? 実はオレ、独自にギフハブについて調べてたよ。“たぶん違うけど、もしかしたら……” って思いながら、とある団体に取材申請までした。いまだ返事ないけど」
──ボブさん純粋ですねぇ
ボブ「純粋じゃないよ。でも、もしかして……ってのがあるだろ。なんでみんな、ASKAの言うことを最初から全て妄想だと決めつけているんだ? たしかに精神的にもヤバいかもしれない。いわゆる “せん妄” かもしれない。でも……」
──もしかしたらマジかもしれない……!!
ボブ「少しくらい信じたっていいんじゃねえの? だって数々のヒット曲を作ってきたASKAだよ? ある意味、天才だよ? ある意味、頭ぶっとんでないと、そんな偉業できないよ? 凡人と同じ物差しで測ってんじゃねえよって」
──かつては覚醒剤でも “ぶっとんでいた” みたいですが……
ボブ「かつて、だろ。でも今は違うだろ。逮捕される直前、自信満々にブログまで更新してた。俺はその時点で “やってねえわ” と思ってたよ。なのに、まわりのみんなは “やってる” と思い込んだまま行動してなかった? おっそろしい」
──逮捕されたくらいで決めつけてんじゃねえと!
ボブ「テレビとか見てたらさ、コメンテーターとかがASKAに向かって「あきれた」とか「2度も裏切った」とか言ってるわけ。よくもまあ、これだけの情報で、そんな酷いことが言えるなって思ったよ。だって逮捕された “だけ” なんだよ?」
──逮捕された……だけ!?
ボブ「そう。逮捕された “だけ” だよ? まだ犯罪者じゃないの。今回は警視庁だから “警察に逮捕されただけ” なの。間違ってる可能性もあるの。間違ってるどころか、警察はウソの調書を作って強引に “有罪” にすることもあるの」
──厚労省の麻薬Gメンがウソの供述調書を作って警視庁に逮捕されたって事件もありました。
ボブ「みんなね、警察とかに逮捕される = 悪人だと思い込んでる。そこで思考停止してる。違うから。まだグレーだから。グレーどころか白なのに逮捕されて、強引に黒にされることなんて、た〜くさんある。なのに片方しか疑わない」
──捕まえる側も疑えと!
ボブ「むしろ、麻薬がらみの捜査は、警察の不祥事も、厚労省の不祥事も、両方ガンガン明らかになってるんだから、“その捜査、大丈夫か?” って疑うほうが先なんじゃねえの? 一体何を信じてるんだ? そのうち、ニセ警官に騙されるよ?」
──6億円くらい盗まれてしまうと!
ボブ「まあよ、ともかく、ASKAが不起訴でよかったよ。そのうちギフハブの秘密も教えてほしいな。あとよ、あくまで俺の勝手な予想だけど、高樹沙耶も無罪で釈放されると思うよ。彼女は言ってる。「持ってない」って。それがすべてさ」
──吸ってたけど持ってないと!
ボブ「たしかに吸ってたけど、それは大麻取締法では無罪。しかも同居してた男性が「この大麻は俺のだ」つってんだろ? 所持は有罪。対して高樹沙耶は「私のじゃない」って言っている。なら無罪じゃん。もう問題は解決してんじゃん」
──してますね……。
ボブ「にもかかわらず、いま検察が必死に有罪にしようと「い〜や、お前のだ」って言ってるわけだろ? どっちかが折れるまで平行線さ。もう起訴されてから1カ月、そろそろ刑事裁判もあるんじゃない? 俺の予想は、検察側の立証不十分で無罪だな」