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牛丼界の帝王「吉野家」。絶対的なその地位を築いているのは、肉・つゆ・ご飯の黄金比バランスと言っても過言ではない。そして黄金比において、大きな役割を担っているのが “つゆ” だ。

絶妙に肉をサポートしながら主張しすぎない吉野家のつゆは、まるでご飯と肉を橋渡しするように素材に馴染む味。このつゆでご飯を炊いたらウマいに違いない! というわけで、炊飯器にぶちこんでみることにした!!

・濃縮エキスを抽出

とは言え、つゆを単品で購入することはできない。そこで、並盛りの牛皿の「つゆだくだく」を10人分購入してつゆのみを抽出することにした。4~5個で160ミリリットルくらいのつゆが取れる。果物を絞って果汁ジュースを作っているようだ。
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かくして、約320ミリリットルのつゆを入手。肉と玉ねぎの味が溶け出したこのつゆこそ「吉野家の濃縮エキス」と言えるだろう。さっそく、米と共に炊飯器にぶちこんでスイッチオン。
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・編集部が吉野家と化す

しばらくすると、炊飯器から強烈な吉野家臭が吹き出してきた。キてる……キてるぞ! 吉野家の匂いにどんどん近づいてきてる!! そして60分後……もはや完全に吉野家と化した編集部に米が炊き上がったことを知らせる音が響いた。ピピーッ! ピピーッ!

炊飯器のフタを開けてみると、立ち上る湯気。その湯気の向こうになんか真っ黒なものが見える。な、なんだアレは……? 炊飯器の中で一体何が起こったというんだ!? 色も匂いもすべてが圧倒的に濃い!! 今、ロケットニュース24編集部は吉野家すらも超えている!
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・堕天使降臨

真っ白だった米は、濃いつゆの色に染まっていた。その変化は、さながら堕天した天使の羽が黒く染まるがごとし。というわけで、この炊き込みご飯を「堕天使の黄昏」と名付けることにした。
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食べてみると、味はつゆを濃縮した感じでウマい。だがちょっと濃いかな。試しにTKG(卵かけご飯)にしてみたら、濃厚な味と卵のまろやかさの相性が抜群で激ウマだった! これは「堕天使丼」と名付けよう。
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堕天したご飯と天使の輪のように金色に輝く卵の対比が美しい「堕天使丼」。吉野家に住みたいというレベルの吉野家好きは試してみてくれ。ただし、部屋が完全に吉野家の匂いに支配されるのでそれだけはご注意を。それではジーザス!

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼堕天使丼はマジでまろやかで激ウマだった
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