日常生活において、欠くことのできないコンビニエンスストア。最近は、大手各社共に自社ブランドの充実を図っており、特に弁当類の進化は目覚ましい。だって、ファミレスや牛丼チェーンに行くよりも、安い値段でウマいものを食えることだってあるんだよ。外食離れが深刻になるのも当たり前でしょ。
そんななか、店内に厨房設備を備えて、出来たてを提供する店も増えているのだ。たとえば、ローソンの「まちかど厨房」は出来たてであるだけではない。まちかど厨房のために厳選した素材を選び、ファミレスを軽く凌ぐレベルの商品を提供しているのだ。マジで外食やめようかと思うレベルだぞ。
・米は「ゆうだい21」
たとえば、お米ひとつとっても、そのこだわりが違う。まちかど厨房で使用しているお米は、「ゆうだい21」だ。これは宇都宮大学が開発したもので、いままでよりも美味しくなったとのこと。
その炊き立て出来たてを食べられるのは、まちかど厨房のあるお店だけだ。
「まちかど厨房」は、意外にも全国で3500店舗が展開されていて、東京・大崎のローソン TOC大崎店も厨房併設店のひとつ。ここはレジカウンターの真後ろにしっかりとした厨房設備を構えている。
・小さな厨房ですべてをまかなう
特別に許可を頂いて、厨房の中を覗いてみると、環境が大変清潔に保たれていることがわかる。まちかど厨房で提供しているメニューは、おにぎり・サンドイッチ・弁当など全37種。決して少ない数ではないのだが、この小さな厨房でそれらすべてをまかなっている。
それにしても、掃除が行き届いている。使用頻度の高いフライヤーでさえも、汚れている印象をまったく受けない。
・出来たてだから商品がくたびれていない
お昼時前には、この厨房で作られた品々が棚に並ぶことになる。搬送される他の商品と比べると、一際フレッシュに見えるのは気のせいではないだろう。何しろ作り立てだから。
たとえば、かつサンドのパンを見ても、ハンバーガーのパンを見ても、時間が経過してくたびれているということがない。おにぎりの海苔にも張りと艶が感じられる。
これらのなかから、私(佐藤)は厚切りロースのかつカレー(598円)と、厚切りロースかつサンド(409円)。それからおにぎりの鶏ごぼう(164円)を食べてみた。
・厚切りロースのかつカレー
ロースかつカレーはまずかつの分厚さに驚く。約600円の値段で、このボリュームかつカレーはファミレスでは絶対に食えないだろう。分厚いだけじゃなく、かつは柔らかくて食べ応えがある。
カレーのルウは21種のスパイスを使用しているそうなのだが、味に深みがあり、フルーツを思わせるほのかな甘さの中に、スパイスのほど良い辛さを感じる。正直コンビニカレーと侮っていたけど、これはコスパが高い! ファミレスは危機感を覚えてもおかしくないと思う。
・厚切りロースかつサンド
次に、ロースかつサンド。これまた、インパクト絶大な分厚いロースかつ。先にも述べたように、かつの柔らかさは見た目を完全に裏切る。サックリとした衣をまとったかつの味を引き立てるのがソースだ。ほのかな甘さが食欲をそそり、大ボリュームのかつサンドでもペロリと食べられてしまう。
何より驚きなのは、このボリュームで409円という安さ。やっぱり外食では到底ムリな価格設定だ。
・おにぎり鶏ごぼう
最後におにぎり鶏ごぼう。これまた値段に注目したい。存在感のある照焼チキンが入っているのに、164円はかなりお得。
「ゆうだい21」をぜい沢に使用したおにぎりは、一口食べただけで、他のおにぎりとは明らかに違うことがわかる。ヘタをしたら、ローソン内の他の商品の売り上げに影響しかねないクオリティだ。この価格設定は何かの間違いではないか? そう思ってしまうほど美味しい。
厨房を併設する、まちかど厨房のある店舗で、その実力をたしかめて欲しい。革命的なコンビニであるだけでなく、ファミレスや他の飲食店を脅かす予感がする。
参考リンク:まちかど厨房
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
※ゆうだい21は関東(新潟除く)・東北エリアのまちかど厨房店舗で使用しています。
▼彩り野菜のビーフカレー(598円)
▼タルタルフィッシュ(コッペパン) 260円
▼厚切りロースかつバーガー(340円)
▼海鮮かき揚げ丼(512円)