約一カ月前、編集部のもとにスイスの読者から「ある謎を解明してほしい」という手紙が届いた。謎の解明より前に、個人的には「ロケットニュース24のスイスの読者」に興味があるのだが、今回は親愛なる読者のために一肌脱ごうと思った次第である。
質問者によると、スイスでは以前から『Nippon』と『Japonais』というお菓子が売っているようで「日本と何の関係があるのか教えてほしい」とのこと。というわけで、さっそくメーカーに問い合わせてみると……まさかの答えが返ってきて言葉を失ってしまった。
・Nippon
まずは、Nipponについて調査結果をお伝えしよう。スイスのお菓子メーカーによると「お米を主原料としているためにNipponと名付けました。パッケージの太陽マークは日本が “日いずる国” であることを表しています」ということだ。なるほど、多分ボンカレーのマークも同じ意味だろう。
・Japonais
続いてJaponaisについてだが、開発した人間が辞めてしまったのでよくわからないとのこと。ただ、発売当時の写真を見るとアジア人が写っているので「たぶん日本を意識して作った」そうだ。お、おう……なんとも頼りない答えである。
しかし、さらなる調査の結果、フランス語圏ではヘーゼルナッツとアーモンドと卵の白身を混ぜたものをJaponaisと呼んでいることがわかった。お菓子の材料も一致することから商品名にしたと思うのだが、ではなぜフランス語圏ではそれをJaponaisと呼ぶんだ……謎が謎を呼んで震える。
また日本で大人気のポッキーは、ヨーロッパで「ミカド」という商品名で売られているらしい……マジかよ。呼び方を変えるだけで、かなり気持ちを引き締めてお口に運ぶお菓子になってしまっているではないか。
・タイでも見つけた日本語のお菓子
ちなみに筆者は、タイのコンビニで「ありがとう」という名のポテトチップスを買ったことがある。味の記憶は一切ないが、パッケージのど真ん中に「あ」と書かれた強烈なデザインは忘れることができない。味の記憶の無さとパッケージの衝撃の強さのギャップが凄まじい。
というわけで、スイスの質問者の方も参考になっただろうか。いただいた美味しいお菓子は編集部のメンバーで仲良く食べたことも伝えておこう。個人的にはNipponの方が好みだったぞ、ありがとう。また質問があった時はいつでも聞いてくれよな!
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼編集部に送られてきた「Nippon」と「Japonais」
▼Nippon
▼Japonais
▼昔のJaponaisの広告にはアジア人女性の写真が
▼タイの「ありがとう」は記憶無し
▼スイスの読者の方、ありがとうございます!