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これまで出会ってきた人の中で、苦手な人もいれば、気の合う人もいただろう。もう会いたくないと思う人もいれば、ずっと一緒にいたい! と思える人も。人の数だけ「性格」が存在するのだから、人間って本当に複雑!

……かと思いきや。あるスペインの大学が、「人間の性格は4つのタイプに分けることができる」という衝撃的な分析結果を発表し、海外で話題になっているのだ。世界73億人が、たったの4タイプだと!? それは一体どんなもの? そして自分は何タイプなのーーッ!?

・スペインの大学が4つの性格タイプを発見

「人の性格」に関する調査を行ったのは、スペインにあるマドリード・カルロス3世大学。同大学の発表によれば、調査の方法はこうだ。

まず、被験者541人に対して、社会で感じ得る何百種類もの葛藤や問題事に対峙(たいじ)してもらい、それに対する反応を見る。その反応を、コンピューターで独自のアルゴリズムを使って分類することで、4つの性格タイプのどれかに振り分けられるという。

……簡潔にまとめよう。つまりは生きている中で困ったなぁ、嫌だなぁ、大変だなぁと思う物事に対してどう反応するか? それによって性格タイプが分けられるそうだ。以下がその4タイプ。

・嫉妬タイプ(30%)
「自分が何を達成するかよりも他人より優れていることを重視する」のが嫉妬タイプの特徴。文字通り “相手への嫉妬” が物事の判断基準になっている。このタイプは全体の30%と最も多い。

・楽観タイプ(20%)
楽観タイプは、「人と協力すればいつでもベストな方法にたどり着ける」と信じている人種。

・悲観タイプ(20%)
悲観タイプの人間は、どちらも気に入らない2つの選択肢から、「少しでもマシな方を選びたい」 と考える傾向にあるようだ。

・信頼タイプ(20%)
「人と協力をするために生まれてきた」と言っても過言でないのが信頼タイプ。どんな時でも協力的。勝ち負けは気にしない。

30+20+20+20で、90%。ん……残りの10%は? と言うと、上記4タイプのどれにも当てはまらない人だそうだ。

・自分のタイプを知るヒントは “ある状況” でどうするか!?

この4タイプの性格の特徴を踏まえて、ある状況下で人がどう行動するか? を分析した分かりやすい例がある。同大学のサンチェス教授によるものだ。

状況:2人で協力すれば鹿をハントできる可能性があるけれど、1人ではウサギしかハントできない。 

・嫉妬タイプ→ 自分1人でウサギをハントすることを選択する。そうすることで少なくとも他のハンターと同等または有利な立場になれるからだ。

・悲観タイプ → それが最も確実だと考え1人でウサギをハントする。

・楽観タイプ → 双方の利益のためにベストな選択だと判断し2人で協力して鹿をハントする。

・信頼タイプ → 余計な事は一切考えず2人で協力して鹿をハントする。

──いかがだろうか? 「自分は◯◯タイプかもしれない」と何となく予想できた人もいるのではないだろうか。嫉妬タイプが全体の3割と最も多いのには驚いたが、やはり人間は自分と他人を比較して、うらめしく思ってしまう生き物なのかもしれない。

この4タイプについて知っていれば、苦手な人とも付き合いやすくなるかも? 自分自身を客観視する目も養われて、いつも冷静な行動ができるようになるかもしれないぞ。

時に味方にも敵にもなるのが「性格」。だからこそ、相手と、そして自分自身とうまく付き合っていくためにぜひ味方に付けたいものである。

参照元:Universidad Carlos III de MadridCosmopolitanindy100(英語)
執筆:こやぎ
Photo:Rocketnews 24.