スパ(Supa)! ルカだ。マサイ族の戦士(対ライオン1勝)ルカだ。さーて、いよいよ7月も下旬に突入。ゴー(羽鳥)に対して毎日のように「はやく原稿を書け」と催促しまくる時期に突入した。オレの追い込みはハンパないぞ。戦士だからな。
そんなゴーから、「いま世界中で流行っている『ポケモンGO』って知ってる?」と質問された。実はポケモンGO、知っている。即答した。ということで今回は、オレたちマサイ族の村でポケモンGOをプレイするときの注意点をお伝えしたい。
・ここにピカチュウはいない
まず最初にお知らせしておきたいことがある。ケニアの僻地に位置する、オレらマサイ族のエリア「アンボセリ」には、残念ながらピカチュウはいない。ゴーから何度も「いるかもしれないよ?」と言われたが、断言しよう。いない! ここに何十年も住んでいるオレでさえ、ピカチュウという生物は見たことがない。だから、いない。
・アンボセリで歩きスマホする時の注意点
次に、ポケモンGOは、スマホの画面を見ながら、実際に歩いてモンスターを探すゲームだと聞いた。つまるところ「歩きスマホ」が必須なゲームであると。楽しそうだな。でも、ゲームしながらの「歩きスマホ」には十分に気をつけなければならない。
人にぶつかったり、クルマにひかれたり、線路に落ちたり……という危険があるという意味ではない。オレらのエリア「アンボセリ」では、その逆の意味で危険なのだ。
そう、特に何も障害物がないので、歩きスマホをしていても、たぶん何も起きないのだ。
何も起きなさすぎて、そのまま歩き続けて、気づいたら国境を越えててタンザニアに入国してしまう……という可能性があるのだ。これマ(マジ)な。だから、もしもアンボセリでポケモンGOをプレイするなら、絶対にパスポートは持ち歩いておけ。
・ライオンにも注意しろ
そのほか歩きスマホで気をつけることは、ライオンだ。もしもライオンが追いかけてきたら、全力で走って逃げろ。全力でだ。ライオンと戦ってきた歴史を持つオレたちマサイ族の戦士でさえ、今はライオンが出たら全力で逃げる。なぜならば、もしもライオンと戦ったら……警察に捕まるからだ。そういう法律ができちまったからだ。
もちろん捕獲しても捕まる。スマホ画面に映った茂みの中から、ピカチュウ色したライオンが出てきたとしても、今のオレらには「逃げる」という選択肢しか残されていないのさ。戦ったら捕まる。逃げなかったら食い殺される。だから逃げるしかない。つーことで、日本のみんなもライオンと対峙したら絶対に逃げろ。そんじゃな、オレセリ!
Report:ルカ(マサイ族)
意訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
▼ルカ「ポケモンGO関係ないけど、この写真、まだ見せてなかった気がする」
▼ルカ「見せたっけ? 実はスマホが壊れて、新しい写真が撮れないんだ(泣)」
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