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クーラーなしでは過ごせない今日この頃。じりじりした暑さは、夏が本番に向けて力を溜めているようだ。暑いのは辛いが、こんな季節だからこそ冷やしそばをより満喫できると考えると悪くない。

そんな冷やしそばの命は、ツルッといける爽やかなのど越し! ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。今回は冷やしそばが絶品な路地裏の名店を訪ねた。

・大都会銀座

向かったのは、高級デパートやファッション、オフィスビルが立ち並ぶ街・銀座。貧乏生活が長い私(中澤)にとっては、その美しい巨大ビル群が超まぶしい。道行く人が私を馬鹿にしてるゥゥゥウウウ!

グーグルマップを見つつ、銀座のビル群から逃げるように歌舞伎座方向に歩いていくと、良い湿度を持った路地裏にたどり着いた。銀座の喧騒が嘘のように穏やかで、流れる空気はどことなく昭和の日本を感じさせる。
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・路地裏に逃げ込んだオッサンの前に現れるそば屋

なんだかここ居心地が良いな。グーグルマップの矢印はそんな路地裏にある店を指していた。そう、ここが今回の目的地、知る人ぞ知る名店『歌舞伎そば』である。人1人通るので精一杯な入り口に次々と吸い込まれていくサラリーマン。
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・人でにぎわう店内

入店してみると、店内は廊下のような細長い作りで、奥には7席ほどのカウンター席があり、そこに行く途中に食券機や順番待ちの椅子が設置されている。
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カウンター席は客で埋まっており、私は順番待ちの椅子の端に腰かけた。私の前には5人ほどの客が待っていたが、みんなが一心不乱にそばをすすって出ていくせいか回転は結構早い。そして、すぐに順番が回ってきた。

・名物そば

ここの人気メニューは「もりかき揚げそば(470円)」で、ほとんどの客がそのメニューを注文している。他の人が食べているものを見ると、ボリュームも十分だ。というわけで「もりかき揚げそば」を注文。かき揚げを揚げるパリパリした音と香ばしい匂いが空間を支配し、数分の後そばがカウンターに置かれた。
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そばの山の周りに、5つに割られたかき揚げを置く独自のスタイル。麺の1本1本がキラめくようにツヤを放っている。これ、絶対ウマいやつやん! ひと口食べてみると……
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コシのある中太な麺を噛むたびに豊かなそばの香りが口の中に広がる。その風味が辛めのそば汁と絡んでスルスルとのどを通っていく。よどみがない! 飲み下すと爽やかな後味。スルッスルや! とにかくスルッスルやねん!!
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また、かき揚げには玉ねぎ、春菊などの定番の具材の他に、さつまいもが入っており、これがボリュームを与えてくれる。汁に浸した後、カリカリの衣を噛むと野菜のウマ味があふれ出し、さらにそばを食べる箸が進む。マジウメェェェエエエ!
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・目が覚めるぬくもり

他の客同様、私も一心不乱にそばを食べてしまった。これは今まで食べた冷やしそばの中でもかなり上位に入るだろう。そばを1本食べるたびに目が覚めるようである。銀座にもこんな店があるんだなあ。

銀座……俺、お前のこと勘違いしてたよ。お高いイメージしかなかったけど、そんな悪い街じゃなかったんだな。銀座の高級さに目がくらんでしまった時は、『歌舞伎そば』に行ってみると良いだろう。その安心できる雰囲気に銀座への誤解も消えるはずだから!

・今回紹介した店舗の情報

店名 歌舞伎そば
住所 東京都中央区銀座4−12−2
営業時間 11:00~18:30(LO18:15)
定休日 土、日、祝祭日

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼銀座とは思えない居心地の良い路地裏
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▼安心の味に目が覚めた
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▼道行く人が私を馬鹿にしてるように感じたのは、銀座へのコンプレックスが生んだ被害妄想だったんだ……。
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▼別に誰も馬鹿になんてしてなかったんだな

日本, 〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目12−2