日本時間の2016年6月16日、ピート・ローズの持つメジャー歴代最多安打記録を更新する4257安打を放った、米大リーグマーリンズのイチロー外野手。まさに金字塔ともいうべき大記録は、今後も末永く語り継がれるであろう伝説級のビッグニュースだ。
6月17日付のスポーツ新聞各紙も一面でこの偉業を報じる中、ただ1紙ブレない姿勢を見せつけたのが、阪神タイガース愛にあふれすぎている『デイリースポーツ』である。果たしてデイリーの一面は何を報じたのだろうか?
・各紙の一面
まずは各紙をチェックしてみよう。デイリー以外の一面は以下の通りである。
サンケイスポーツ
「並んだ! 抜いた4257安打 イチ反骨の世界一!! 米だけでローズ超え」
スポーツ報知
「4257安打 世界イチ ローズ超え」
日刊スポーツ
「ローズの4256から塗り替わったイチローの4257」
スポーツニッポン
「P・ローズ超えた4257安打 イチ世界最多!! 伝説は続く」
東京中日スポーツ
「日米通算4257安打 世界イチP・ローズ超え」
……と大々的にイチローの偉業を報じている。
特に日刊スポーツとスポーツ報知は、1面だけではなく2面も使ったブチ抜き報道となっており、この記録がどれだけすごいものかを改めて感じさせる気合いの入り方だ。
また注目は、普段は読売ジャイアンツの話題が中心の「スポーツ報知」と、中日ドラゴンズの「東京中日スポーツ」までもが、イチローを一面で報じていること。応援するチームは違えど一面に持ってくるということは、今回の記録がいかに凄いものかを物語っている。
・デイリーの一面は……?
そしていよいよデイリースポーツ。デイリーがイチロー偉業達成の日、渾身のフルパワーで送り出した一面がコレだ!
デイリースポーツ
「セ界唯一の勝ち越しへ 藤浪最強鷹狩る!!」
さ、さすがワイたちのデイリーさんや! 交流戦でいまだセ・リーグのチームに負け越していない福岡ソフトバンクホークス戦を前に、初戦の先発「藤浪晋太郎」を一面に持ってくるとは……!! 逆にアッパレとしか言いようがない。
特筆すべきは、昨日は雨で試合が中止になっているということ。例えば「○○劇的ホームラン!」ならば百歩譲ってわかる。「○○完封勝利!」でもいいだろう。だがデイリーが報じたのは、まだ始まってもない試合についてなのだ。もう……素敵やん?
ちなみに、デイリーはイチロー選手の話題を二面で扱っているから、デイリー的にも今回の記録は偉業として捉えているようだ。とにもかくにもブレないデイリースポーツの報道には、むしろ清々しいレベルといえる。今後の一面にも注目したい。
参考リンク:デイリースポーツ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼各紙がイチローの偉業を伝える中……
▼デイリーだけはブレない!
▼どや!
▼なお、二面でイチローの記録を報じているぞ。