肩こり、もしくは腰痛に悩んでいる人は日本に何人くらいいるのでしょうか。私(筆者)の体感としては、1億3000万人のうち1億人くらいは肩こりか腰痛のどちらか、もしくはその両方にやられているように思います。とにかく、メッチャ多いですよね。私の周りなんて、右を見ても左を見てもカチコチ野郎だらけです。
かくいう私も慢性的な肩こり持ちなのですが、先日意外な人から受けたアドバイスに「どうして今まで “それ” をやらなかったんだ!」と自分を責めるほど目からウロコが落ちたので、お知らせしたいと思います。かかる費用は0円。何も購入する必要はありません。特に、布団派ではなくベッド派の人は必見ですよ。
・硬めのマットレスを使っていることが前提
なぜベッド派は必見なのか? それはベッド派のほとんどの人が使用しているであろうマットレスと関係しています。ベッド派で、なおかつ酷い腰痛 or 肩こりに悩んでいる人の中には、硬めのマットレスで毎日眠っている人が多いでしょう。
なぜなら、フカフカのマットレスだと睡眠中に体がどうしても沈み込んでしまうので、寝心地はいいものの結果的に腰や肩に負担をかけると言われるからです。
私も8年ほど前、腰痛で死にそうになっていた頃に整体師さんから「硬めのマットレスを使うように」と言われ、坐骨神経痛を引きずりながら硬めを買いに行ったことがあります。それ以降、腰痛から解放された後も、硬めのマットレスじゃないと安心して眠れないようになってしまいました。
・どんなマットレスもいずれ劣化する
しかし、どれだけ硬めのマットレスを購入しても、使用していれば劣化は避けられません。マットレス内部のスプリングが徐々にヘナヘナになるので、いつの間にかハードなマットレスがソフトな軟弱野郎になってしまうのです。
それを防ぎ、なるべく長くマットレスの硬さをキープするのがこの方法です。いいですが、メチャクチャ単純ですよ。
・枕のポジションを4カ所でローテーション
どうするのかと言うと、枕の位置を定期的に変えるのです。私が教えてもらったのは3カ月周期で変える方法。例えば今の位置に枕を置いた3カ月後、それまで足を向けていた位置に枕を置きます。
そしてその3カ月後にはマットレスを裏返して、どちらかの端に枕をセットします。同じようにまた3カ月後、足のところに枕を置くという感じで、枕の位置を1年でローテーションして使うのです。
このように枕の位置を変えることで、マットレスが使用者の体の型に合わせて沈み込んでいくのを防ぐ → マットレスの同じ部分に負担がかかるのを軽減する → 長い期間ハードな硬さをキープできる → 腰や肩の負担も少なくなる! ……というワケです。どうです? 単純でしょう?
・睡眠のプロから教えてもらった
ちなみにこの方法、私が先日『オーダーメイド枕』を作るために寝具店にうかがった際、店のスタッフから「腰痛や肩こりに悩んでいる人は予防になるからやるといいよ」と教えてもらいました。その人はオーダーメイド枕を作る資格を持った “快眠マイスター” と呼ばれる存在で、いわば眠りのプロです。
・あくまでも予防として
もちろん、この方法を実践すれば、すぐに肩こりや腰痛が治るワケではありません。ただ、予防としては地味に有益だと思います。何よりコストゼロ。3カ月おきに枕の位置を変えるだけだから、手間もほぼゼロです。これ以上ないほどにお手軽なので、一度試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、以前の記事で「腰痛を体操で治した個人的な体験」についても紹介しています。「枕の位置を変えるとか、悠長なことやってる余裕はない! 腰が痛すぎる!!」という人はそちらもチェックしてみて下さいね。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼マットレスの裏側も使い、枕の位置を1年のローテンションで回していく